歯科ボツリヌス治療

過剰な筋緊張の緩和(噛みしめ・歯ぎしり)が主目的の治療です。分からないことがあればお気軽にご相談ください。
※歯科ボツリヌス治療は保険の効かない「自由診療」になります。

噛みしめ・歯ぎしりの緩和

噛みしめ・歯ぎしりを緩和する歯科ボツリヌス治療歯科ボツリヌス治療は筋緊張の緩和が期待できる薬剤「ボツリヌス製剤=ボツリヌストキシン」を使用します。
ボツリヌス製剤は、筋肉と神経の結合部に作用し、神経から筋肉への命令伝達を阻害し、筋緊張を弱めることで効果を発揮します。
歯科ボツリヌス治療は、噛み合わせや歯ぎしりに関係する筋肉に注射をする事で、強く噛みしめる力をコントロールできるよう促します。
これにより、筋肉の動きを局所的に制御し、筋の過緊張(強い噛みしめ、歯ぎしり)を抑制し、様々な口腔内の障害を予防します。また、通常のお食事には影響がないのでご安心ください。
この治療法は、基本的な生活への影響が少ないため、根本的で究極的な解決方法の一つと考えています。
その為、なかの歯科・矯正歯科クリニックでは噛みしめ、歯ぎしりの治療として、咬筋へのボツリヌス製剤の注射をおこなっています。なお、美容外科で、いわゆる小顔治療として提供されている治療方法と、術式的には同じになります。

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歯科ボツリヌス治療Q&A岡山の歯科医が教える歯科ボツリヌス治療

ボツリヌス製剤は菌ですか?毒ですか?

菌でも毒でもありません。医学上の分類は「医薬品」です。現在、海外の製薬会社で精製され、日本では輸入品が使われています。

菌が作り出したものですか?

はい。菌が産生した有効成分を医薬品として精製したものです。同様の医薬品として有名なのは抗生物質のペニシリンです。

美容のお薬ですか?

美容外科などではしわ治療に使用されていますが、本来の作用は過剰な筋緊張の緩和です。歯科では、この本来の使用目的で治療に用いています。

国からの承認などはありますか?

1996年に眼瞼痙攣に対する筋の過緊張緩和に対して厚労省が承認して以降、様々な疾患への承認がなされています。ですが、歯科では保険適用になっていませんので自由診療となります。

どんな薬剤を使用していますか?

当院は、厚労省に届け出をしており、歯科治療での使用確認と、輸入許可を得た薬剤(各製造国にて薬事認可済みの薬剤)を使用しています。

副作用はありますか?

注射で投与しますので、他の注射治療と同じく、注射部位の腫れ・内出血・疼痛などが出る場合がありますが、ほとんどは一時的なものです。また、過剰な筋肉の運動に慣れてしまっているため、筋肉の過緊張を適正化した時に一時的に咬み合せの違和感を感じる場合があります。

治療効果は、どのくらい継続しますか?

個人差がありますが、約4ヶ月~半年間ぐらい継続します。

効果を保つには、打ち続けないといけないですか?

患者様の加齢や食生活習慣、咬み癖の変化などによって、咬合力が適正化されてきたら打つ必要はありません。口腔機能の適正化のための予防注射的な位置づけとお考えいただければ分かりやすいかと思います。

治療できないケースはありますか?

未成年、妊娠中、授乳中は治療できません。一般的な歯科治療を受けれる方には一律の制限はありませんが、薬を服用されてる方は個別にご相談となります。また、治療後、女性は2回の月経を経るまで、男性は3か月間の避妊が推奨されています。

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