インプラント学会で当院で行った155名のオールオンフォーのケースを発表する予定です
タイトル:
抜歯後即時埋入・即時荷重インプラントを適用した全部欠損患者2名におけるインプラント体除去の原因と考察
抄録:
近年、全部欠損患者に対する治療法として、抜歯後即時埋入と即時荷重を組み合わせたインプラント治療は、
治療期間の短縮や咬合回復の迅速性から広く用いられるようになっている。しかし、生物学的および機械的要因が複合することで、
オッセオインテグレーションが阻害され、インプラント体の除去に至る症例も存在する。
本報告では、抜歯後即時埋入・即時荷重を行った全部欠損患者2名において、
インプラント体を除去する結果となった症例を提示し、その原因と臨床的示唆について考察する。
2症例とも、埋入時には十分な初期固定が得られ、同日に固定式の仮歯装着まで完了した。
しかし、術後早期よりインプラントの動揺やX線所見で骨吸収が進行し、保存不能で除去に至った。
症例1では、感染性抜歯窩に対する掻爬が不十分であったこと、および唇側骨壁の薄さが主な要因として考えられた。
症例2では、ブラキシズムによる過大な咬合力と、後方支持不足による応力集中が大きく影響したと考えられる。
両症例とも、過度なマイクロムーブメントが許容範囲を超えたことが、早期失敗につながったものと推察される。
以上より、抜歯後即時埋入・即時荷重インプラントの成功には、適切な症例選択と感染管理に加え、
プロビジョナル設計や咬合管理、術後フォローアップの徹底が極めて重要であることが示唆された。
特に初期固定の獲得と荷重バランスの見極めが、全部欠損症例における早期成功の鍵となると考えられる。
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