岡山西ロータリークラブ退会のご報告と、地域医療へのさらなる専念を決意して

こんにちは。
岡山なかの歯科・矯正歯科クリニック 院長の中野です。

このたび、私が入会して19年目となる岡山西ロータリークラブを退会する決意をいたしました。
長年にわたり、本当に多くの学びと出会いをいただいたこの場を離れるのは、
簡単なことではありませんでした。

しかし、私は今一度「本当に自分が向き合うべき存在」について深く考えた結果、
「当院に通ってくださる患者さま一人ひとりに、
これまで以上に丁寧に向き合いたい」という思いに至りました。

今回の退会にあたり、多くの先輩に相談して助言を頂きました。
そして結論を出しました。

今回は、退会を決意した背景と、これからの岡山の地域密着型歯科医院としての覚悟を、
私の言葉でお伝えしたいと思います。

◆ 岡山西ロータリークラブと過ごした19年

岡山西ロータリークラブには、2000年代半ばに入会させていただきました。

入会当初は緊張の連続でしたが、次第に異業種の経営者・専門家の方々と深く交流する中で、
歯科医療以外の知見や社会的責任の重さ、人間としての在り方を学ぶ貴重な時間となりました。

毎週の例会では、医療とは違う視点からの社会貢献活動、ビジネスマナー、地域経済への理解など、
普段の診療だけでは得られない刺激や学びが数多くありました。

特に印象深いのは、
地域清掃や奉仕活動を通じて、「地域と共に生きる」という感覚を実感できたこと
他業種の方と意見を交わしながら、視野を広げることの大切さを学べたこと
そして何より、同じ志を持つ仲間と共に過ごした時間そのものの尊さです

◆ なぜ今、退会という決断をしたのか？

これまで19年間、ロータリークラブの活動と診療を両立させてきましたが、
この数年、インプラントやオールオンフォー、矯正歯科などの高度歯科医療のニーズが急増し、
当院を訪れる患者さまの層も、より多様で専門的なサポートを求められるようになりました。

特に、以下のようなケースが増えています：

「入れ歯が合わないからインプラントにしたい」
「他院で難しいと言われたけど諦めたくない」
「健康寿命を伸ばしたいので、口腔ケアを見直したい」
「オールオンフォーで一気に噛めるようになりたい」
「年齢的に不安だけど矯正も考えたい」

こうした患者さま一人ひとりに、しっかりと向き合い、
質の高い医療と信頼関係の構築を両立させるためには、自分の時間と
エネルギーの再配分が必要だと感じました。

例えばオールオンフォー治療を希望して当院に来院された
患者さんのオペ日が今から3か月後！
それは本当にまずいと思っていました。

結果として、私は今回、岡山西ロータリークラブの皆さまにご理解をいただいたうえで、
退会という決断をいたしました。

◆ 地域密着型の歯科医院として、より深く患者さまと向き合う

岡山なかの歯科・矯正歯科クリニックは、開業以来、地域に根ざした信頼される
歯科医院を目指して診療を続けてきました。

歯を失った方には、岡山で最先端のインプラント治療を
総入れ歯でお困りの方には、オールオンフォーという新しい選択肢を
矯正に悩むお子さまから大人まで、幅広い世代に合った治療を
全身の健康にもつながる歯周病治療・予防ケアを

そしてこれからは、より一層、「一人ひとりに合わせたオーダーメイドの歯科医療」を大切にし、
患者さまが「ここで治療を受けて本当に良かった」と思っていただける医院づくりに専念したいと考えています。

◆ 信頼される歯科医院に必要なのは「技術＋時間＋誠実さ」

現代の歯科医療では、単に「削って詰める」ではなく、
“どうしてそうなったのか”を診断し、将来まで見据えて設計することが求められます。

そのためには、

丁寧なカウンセリング
わかりやすい説明
高度な診断設備（CT・口腔内スキャナーなど）
長期安定を見据えた治療計画
術後のメンテナンス体制

これらすべてに、技術だけでなく「時間」と「誠実さ」が必要です。

ロータリーでの活動も誠実さを大切にしてきましたが、
これからはその誠実さを、100％患者さまに向けることにしました。

◆ 最後に｜岡山の地域医療をこれからも支え続けるために

岡山西ロータリークラブで過ごした19年間は、私にとってかけがえのない財産です。
心から感謝しております。

しかし、人生のあるタイミングで「何に一番注力すべきか」を選ぶ必要があることもまた事実です。
私は今回、「自院の患者さまにより深く寄り添う」という選択をしました。

これからも岡山で、安心・信頼・安全な歯科医療を提供し続けることを使命として、
日々の診療に真摯に取り組んでまいります。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

岡山なかの歯科・矯正歯科クリニック
院長　中野

岡山の歯医者
「岡山なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。