Dr.中野の活動記録
2005-2-24
歯にセラミックインレーを合わせる時
先日のブログにセラミックインレーの内容を書こうと考えていながら
タイトルと内容が全く食い違った書き込みをしてしまった。
反省!反省!!
思いつきでブログを書いているのがバレバレである。
では気を取り直してセラミックインレーの話題!
最近金属アレルギーの治療のためや、審美的にキレイにしたいと
金属の詰め物をセラミックなどの白い詰め物に変える方が
多くなっている。
インレーとは部分的な詰め物のこと。クラウンは全部かぶせる冠のこと。
セラミックもセラミックインレーとセラミッククラウンがある。
犬歯の奥の銀歯をセラミックに変えてみたり、下顎の目立つ奥歯の
銀歯をセラミックに変えるだけでかなりお口元の印象が
変わる方がいらっしゃる。
セラミックは硬いのだが脆い性質を併せ持ち、焼き物なので
割れたり壊れる事があるが、接着剤の進歩と共に最近では
ほとんど割れたり外れたり壊れたりはしない。
当院のセラミックはクラウンでもインレーでも5年間保障を
しているので簡単に壊れると医院の財政は赤字になってしまう。
しかし壊れなく割れないのはきちんと接着剤で接着した後のこと。
私達歯科医師は歯にセラミックインレーを合わせる時に
一番慎重になる。
この形のインレーは嫌な形だな!と思い、そっと歯に合わせてみると
微妙に浮き上がっていて最後まで入っていかない。
試しに少し力を入れてみると少し入る。もう少し押さえてみようと
力を入れたところで、バキッ!と嫌な音がして嫌な感触が指先に残った。
ゆっくりと手を離すとその下で真っ二つにセラミックが割れている。
技工料、数万円が飛んでゆく!患者さんにはもう一度型取りを
お願いしないといけない。
最近ではほとんど接着前に壊す事はなくなったこの私も
大学病院時代は果たして何個のセラミックインレーを
壊したことだろう。その頃は親方日の丸で何個壊しても
自分の腹は痛くも痒くもなかったのだが!!