どうすれば見つかる、かかりつけ歯科医院
かかりつけ歯科医院を持つ目的は歯科衛生士さんによる
バイオフィルムの機械的な破壊と除去とお伝えしました。
またそれがあなたの歯を一生持たせるコツだともお伝えしました。
では、かかりつけの歯科医院はどのように探せばいいんでしょうか?
①今まで通っている歯科医院をかかりつけの歯科医院にする
②自分の足でかかりつけ歯科医院を探す
③家族友人から紹介してもらう
どれも間違いでは無いと思います。ここで私たち歯科医師のプロがおすすめする
かかりつけ歯科医院にはいくつか条件があります。
まず一番大切なことは、国家資格を持っている歯科衛生士が複数いるということです。
色々なデータがあるんですけど、日本全国の歯科医院には平均1医院1名弱しか
歯科歯科衛生士が在籍していないというデータもあります。
もちろん、都心部では歯科衛生士さんがゼロという歯科も多いと思います。
当院では現在18名の歯科衛生士さんが活躍してくれていますが
その多くは勤務25年以上や10年以上のベテランで心優しい歯科衛生士さんであります。
実は歯科歯科衛生士さんの雇用は、全く足りていないで有効倍率20倍以上と
言われていますし、特に都市部では初任給が25万円~30万円からと
凄いことになっていますから、歯科医院で歯科衛生士さんを雇用することは
大変困難になっています。
この歯科衛生士は、歯の予防のプロ、バイオフィルムの破壊と除去を行うプロであります。
私たち歯科医師の仕事は、どちらかと言うと、虫歯を削るとか歯周病であれば
歯周外科という手術をするとか、歯を抜いてインプラントを入れるとか
どうしても治療中心になることが多いんですけど、この歯科衛生士というものは
歯の予防のプロ、バイオフィルム破壊と除去のプロであります。
かかりつけの歯科医院より、かかりつけの歯科衛生士の方が重要と思われます。
二番目に、お口の中のレントゲンはもちろんですが、お口の中の写真撮影をするということです。
この写真撮影に関しては、きちんとした歯科医院では必ずこの定期的にお口の中の写真撮影を行っています。
必ずです、逆にお口の中の写真撮影を行っていないところで凄い歯科医院を私は知りません。
三番目には、きちんとした検査を行っているということです。
時々患者さんでレントゲンも検査もいらないから痛いとこだけ治療してほしいとか
取れた銀歯だけつけてほしいと言われる方がいらっしゃいます。
私たちが行なっているのは歯科医療ですから、検査も診断もなしに治療を行うことは普通は
ありえないです。
例えば、取れた銀歯の中に虫歯がないかどうか、痛い歯の原因が何かどうかっていうのは
きちんと検査をしないと分からないので、その検査の記録をしっかり取っている歯科医院というのは
色々な検査を保険点数にならない検査まで、しっかりとしていますから、検査だけでも
時間がかかることがあるんです。
その点はご理解ください。
まずは歯科衛生士さんが複数いて、お口の中の写真撮影と検査をしっかりとしている
歯科医院であれば、かかりつけ歯科医院として私はお勧めできると思っています。