歯医者って、通っても通ってもどんどん歯が悪くなるんじゃないか?
そう思われている方は少なくないと思います。

時々、ずっと真面目に何十年も歯医者に通っていたのにも関わらず
だんだん歯が悪くなってしまった方、だんだん歯を失ってしまった方から
ご相談を受けることがあります。

ほとんどの場合、その方の治療は多くの歯は神経は取られていて
ほとんどの奥歯には銀歯が入っていて、前歯には保険がきく前歯が
入っています。

中にはすでに歯を失ってブリッジと言う歯が入っていたり
取り外しの入れ歯が入っていたりします。

歯科医院の役割というのは、患者さんがいつまでもおいしく食事ができて
きちんとお話をすることができて、しっかり笑うことができる。

これをサポートするのが歯科医院の役割であります。

しかし、なぜ治療の繰り返しが行われるのでしょうか?

最初に小さかった虫歯を削ってプラスチックとか銀歯を詰め、
その銀歯が数年後に2時虫歯を起こすとか、被せが取れてしまって
より大きく削って新たに詰めなおし、その銀歯が数年後痛みを生じて
神経を取って、全体の被せを入れて、その歯が数年後に再度
虫歯を起こしたり、歯が割れてしまって、歯を抜歯をしてブリッジを入れ
次にはブリッジの歯が駄目になって、部分入れ歯になり、
部分入れ歯の支えてる歯が駄目になって総入れ歯になるというのが
最悪の歯のシナリオであります。


では、どうすれば自分の歯を長いこと残すことができるのでしょうか。
そのキーポイントは「定期的な歯科医院でのクリーニング」になります。

先日私が講師をしたセミナーで70前後の方120人を前に
「かかりつけの歯科医院がありますか?」と質問したところ、
90%近い方がかかりつけの歯科医院がありますと答えられました。

これは非常に良いことです。

しかし、かかりつけ歯科医院の目的は何でしょうか?

かかりつけの歯科医院っていうともちろん、銀歯が取れたり、
歯が痛くなった時には、すぐ見てくれて適切な対処をしてくれると
いうのはもちろんなんですけど、かかりつけ歯科医院の一番大きなキーポイントは
「歯科衛生士が定期的に歯のクリーニングをしてくれ!」ということなんです。

なんだ、歯のクリーニングなら私も定期的に受けているよ、大したことないじゃないか!
と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、歯のクリーニングとは
歯ブラシが届かない所のお掃除をプロの歯科衛生士がするだけではありません。

この言葉を覚えておいてください。

その言葉は「バイオフィルム」です。

バイオフィルムと言って細菌の集合体という言葉なんですけど、
このバイオフィルムというのは、ネバネバしていて表にフィルムがあり
カバーされているために、歯磨きだけ完全に除去することは難しいです。

抗生剤や薬を飲んでも、このバイオフィルムを破壊することは出来ません。
このバイオフィルム、細菌の集合体が、虫歯や歯周病の大きな原因でもあり、
最近では全身的な病気との関連性も報告されています。

定期的に、このバイオフィルムを、機械的に破壊、除去すること
これが定期的な歯のクリーニングの目的です。

歯科の定期検診と言うと定期的に歯の検診を受ければよいと思われているかも
しれませんが、これは間違いです。

勿論それも必要なんですが、定期的に歯科衛生士がこのバイオフィルムの破壊と除去を
行うことが歯科の定期健診の一番大きな目的であり、あなたの歯を
一生しっかり持たせるためのキーポイントになります。

歯科医院での定期健診の目的は歯科衛生士さんによる
バイオフィルムの機械による破壊と除去と覚えておいて下さい。