生き残る歯医者は患者が選ぶ
「先生に会うために頑張って来ました!」
高齢の方から、そう言われることが凄くうれしい。
「○○さん、お久しぶりです、お元気でしたか?」
の私の一言に、数ヶ月前に転倒して骨折して
長く入院されていたと言われる。
「○○さん、骨折と風邪だけには
くれぐれも注意して下さいね!」
高齢者の方にとって、骨折と風邪は
文字通り命取りになるからだ。
○○さん、健康で、ぜひ長生きして下さい!!
土曜日の診療を午後5時30分に終えて
土曜日の今日も後6時間と30分もあると思うと
嬉しくてたまらない私!
手帳に書かれている今日のやることリストは11項目、
まずはアマゾンや、歯科材料店や、船井総研から
届いている歯科雑誌や高額なDVDをやっつけよう!
そう思った私は1冊の本を読み始めた。
その本のタイトルは「生き残る歯医者は患者が選ぶ」
厚生労働省がオープンにしている私たち開業歯科医師の
今の経営に関する数字や、過去2回特集を組まれた
月刊経済雑誌「ZAITEN」の「歯科医師のワーキングプア問題」
や「見捨てられる歯科医」について、詳細に書かれていて
本の内容に間違いはない。
のだが!!!
「今の全国で68000件ある開業歯科医院の2件に1件は倒産する!」
「これからの歯科医院は訪問歯科診療をしないと生き残っていけない!!」
そんな論調や、「その筋の怖い方々が集まる歯科医院」の文章を読むに当たっては、
これから歯科医師になる歯学部、歯科大学の学生さんには決してこの本を
読ませることはできないと強く思うと共に、私自身、凄く暗い気持ちになった。
日本の歯科に本当に明るい未来は無いのか?
私たちは本当に食べて行けない職種なのか??
こんな時は明るい気持ちになるように街に出よう!
そう思った私は私が尊敬する同じ年の
トムクルーズが主演する映画「アウトロー」を見るために
愛車で岡山駅前のメルパを目指した。
土曜日の夜、7時10分開始のトムクルーズ主演の
映画「アウトロー」
場内はガラガラだった!
これじゃー、来年、駅前にイオンモール岡山ができて
シネコンがそこに入ると????
福武さん、頑張って!!
しかし、歯科医院にも同じ波が押し寄せている。
千葉に開業したアメリカの医療保険会社が作った歯科医院では
インプラント治療も審美歯科治療も低価格を謳っている。
ここがアンテナショップとなり、全国にフランチャイズで
展開する構想とも聞いた。
これから歯科医師となる多くの仲間は
そんなフランチャイズの歯科医院で安い時給で
長時間労働を強いられるのだろうか?
でも、でも、トムクルーズ主演の「アウトロー」
私はトムクルーズが大好きで「トップガン」からの大ファンだ。
でもこの映画、つまらない!!
トム!!頑張って!!!
私も頑張る!!!!!!!