インプラントオーバーデンチャー
朝日新聞の今朝の朝刊の記事から
私立松本歯科大学はH8年の授業料
5690万円だったのを
H12年度は2048万円に減額した。
歯科医師になるために授業料を
5000万円以上も払っている人がいたことを
私たちはしっかりと受け止めないといけない。
国立大学の歯学部の授業料がバカのように
安い訳は、国民の税金が投入されているからだ。
私たち一人の歯科医師を創出するために
国立大学では数千万円の税金が使われている。
だから日本という国に、国民の皆さんにしっかりとした恩返しが必要なのだ。
国立に受かるぐらい今まで凄く頑張った私の権利だと
国立大学歯学部の学生は決して主張するなかれ!!
なかの歯科クリニックの院長である私は
ここ数年間、インプラント治療に関する技術の
習得にかなり力を入れてきた。
自慢ではないが、国産インプラントNo,1である
京セラインプラントの毎週本数は岡山県下最大で、
岡山県では2名しかいないインプラントマイスターに
選出された。
今年は国内のインプラント学会の認証位、理事、
役員のみならず、海外のインプラント学会の役員の
オファーまで来ている。
まあ、同窓会の仕事を、それも会長職を長年していると
多くの人脈が生まれ、頼まれごとも多くなるものだ。
そんな、私の昨年の手帳を見ていると、日曜、祝日は
ほぼ100%セミナーや講演会に出席するために
全国を飛び交っており、休みは年間で数日しかない。
一人の歯科医師が一生をかけて習得できる範囲は
実は割と限られており
「歯周病治療」も「審美歯科セラミック治療」も
「インプラント治療」も「矯正治療」も
「入れ歯治療」も全てオールマイティに行える
歯科医師はほとんどいない。
医科の世界を見ても、今ではかなり細かく細分化しており
内科も外科も、産婦人科も全てオールマイティで
世界的にレベルの高い診療をほどこしている医師はいない。
インプラントに関しては今年50歳になる私は
今後10年間が本気でオペができる最後の10年間と
捉えていて、本気で世界中で研修を積みたいと考えている。
そんな私が今年一番力を入れたいと考えているのが
インプラントと入れ歯の融合、コラボレーションだ。
確かにほとんど全ての歯を失った方に
わずか4本や6本のインプラントで12本の歯を支える
All-on-4(オールオンフォー)は優れた術式ではあるのだが
外科に対する侵襲と、どうしても高額になる治療費(約200万円)
を考えると、誰でも受けることができる治療法では決してない。
それが例えば2本だけインプラントを埋入して
その上に入れ歯をかぶせるインプラントオーバーデンチャー
(インプラントの上に入れ歯をかぶせる手法)であれば
比較的、低侵襲で、低いコストでまあまあ
良く噛めて安定する入れ歯治療が可能になるのだ。
しかし、インプラントオーバーデンチャーを
成功させるには、入れ歯専門技工士とのコラボが
必須になってくる。
より良い入れ歯を作り、岡山市民の皆さんに
口から美味しく物を食べる楽しさ、重要さを
しっかりと伝えたい!!