歯科医師として人生を豊かに輝かせるために!
今日は、親知らずの抜歯のオンパレード!
かなりの何症例を上手に抜いた自分を
褒めたい気持ちは山々なれど
きっと明日、あの人の顔は凄く腫れると想像される。
腫れたり、痛むのは、大学病院では許容されても
一般歯科開業医では致命傷である。
だから本心では、私は親知らずの抜歯はしたくない!!
日曜日の午後、大阪で私は歯科医師の先生を前に2時間30分の講演を行った。
タイトルは「歯科医師として人生を豊かに輝かせるために!」
今、私たち、日本の開業歯科医師は、ワーキングプアと呼ばれている。
日本の開業している歯科医師の5人に1人が、年収300万円との報告がある。
最近では、塾や高校の進路指導の先生は、歯学部への進学希望を口にした途端、「歯学部は止めなさい!」と版を押したように歯学部進学を強固に反対すると聞く。
歯学部に行って歯科医師になっても、年収は低く将来性は無いと言われるのだ。
確かに、今の岡山大学歯学部の学生さんも、誰もが将来に希望が持てず暗い顔をしている。
私はその現状を何とかしたい!
私は、日本の歯科を元気にしたいと本気で考えている!!
日本の歯科に元気が無ければ、一番不幸になるのが日本の国民と私は思っている。
だから、私は同業者が元気になれる話がしたかった。
午前中は、英保先生兄弟が凄く熱く自分の歯科医師の仕事に対する誇りを語ってもらった。
後半はいよいよ私の出番だ。
野球で言うと、先発の松坂が凄い好投をして、前半は相手打線を零点に抑えている。後半は、私が中継ぎと、抑えの切り札として登場するだけだ。
今回凄いチャンスを与えてもらった京都の山田先生に恥を欠かせないように
私は、凄く力を入れて講演の準備を進めてきた。
全て話すと2日間はかかると言う内容を、2時間30分で話そうと思っていた。
だから本番を前に、凄く気負っていた。
でも、私は基本は小心者で気が弱い。
岡山から離れて、アウェーで戦うのは
勇気がいるのだ。
私の講演が始まった。
最初は90分の時に、5分程度の休憩をいれる予定だったが
話しだして、30分が過ぎる頃から、私は凄い胃の痛みを感じていた。
胃が痛くて、痛くて、どうしようもないのだ。
講演の機会は今まで数多くあれど、これほど刺すような胃の痛みは初めてだ!
ストレスか?
痛い!!
我慢できなくて、60分の中途半端な時間帯に休憩を入れる。
トイレに籠っても出るものも出ないし、胃の痛みは変化なし!
後半戦は胃の痛みに立つことすらできず、イスに座ったまま話をした。
私は、自分の講演が成功したか、失敗したかを、講演後の質疑応答の反応で調べている。
自分の講演内容が、分かりやすく多くの先生に役立つものだったなら
必ず質疑応答の時間に多くの先生から質問が出るはず!
自分の講演内容が自分でいかに凄いと思っても、講演を聞かれた先生の理解が十分に得られないのなら、それは成功した講演でなくて、単なる自己満足、マスターベーションに過ぎない!!
今回の質疑応答では、1名の先生から質問があった。
しかし、講演後に私の元に、名刺交換や質問に来る先生の姿は皆無だった。
駄目だったか?
失敗したか??
人間には得手不得手がある。
人前で話すのが上手な人もいれば、文章で表すのが上手な人もいる。
私は基本的に、人前で自分の思いを話すのは得意な方ではない!
岡山大学歯学部同窓会会長としての、私のスピーチは、多くの批判を受けてきた。
でも、私は今回、本気で一生懸命頑張った。
誰も誉めてくれないのなら
私は自分で自分自身を誉める!
あなたは今回本当によく頑張った!!