歯科用多機能バキューム装置 ZOO
今年の岡山政経塾第8期生に
歯科医師が2名エントリーした。
二人は、今後私と同じように、24時間100キロ歩行や
直島合宿や、自衛隊合宿に参加する。
その2人の歯科医師は、2人とも女性!
これからは、やはり歯科も女性の時代か??
昨日、大阪で開催された京都の山田先生主催の講演会に
私は講師として呼ばれた。
私の出番は午後の2時間30分の講演だったが、午前中の
講演も無料で聴かせてもらうことになった。
午前中の講演は、歯科の世界では有名な英保先生ご兄弟のお話だった。
弟の英保先生が、歯科用多機能バキューム装置「ZOO(ズー)」の使い方と
歯の接着について話をされ、兄の英保先生が東洋医学の話をされた。
英保先生は3兄弟が3人とも歯科医師であり、何ともうらやましい状況だった。
ZOOの話をされた英保先生と私は、実は大学の同級生!
昔、教室で、海で、夜の街で、一緒に遊んだ仲だった。
英保先生兄弟が開発された「ZOO」と言う装置を、当院ではかなり以前から使用していた。
小児の治療にも、成人の奥歯の治療にも「ZOO」は大活躍していた。
そんな「ZOO」の開発者の英保線先生の話を、私は単なる復習と思っていたが
いやいや、素晴らしく面白い話だった。
「私たち、岡山大学歯学部と長崎大学歯学部卒業生は、学生時代から接着と言う分野に力を入れた教育を受けてきました。」
確かに、そうである。岡山大学の山下教授と長崎大学の熱田教授は接着の分野では日本のトップリーダーだった。
「今でこそ、インプラント治療が脚光を浴びていますが、患者さんにとっては、自分の歯を少しでも長持ちさせることが一番です。
1本の歯に対するこだわりを持って、私は治療をしています。」
彼の仕事へのこだわりが、スライドから見てとれた。
彼と私は大学で同じ教育を受けた。
英保先生の話は、私が忘れ去っていた大切なものを思い出させてくれた。
懇親会で彼のZOOに関する熱い思いを聞いた。
このZOOは、日本の特許のみならずアメリカでも特許を取得していた。
アメリカでの特許の取得、そしてアメリカ国内での発売まで漕ぎ着けるには、
かなり大変だったことが想像される。
新幹線の中で、たまたま英保先生と出会ったときに、
シカゴで開催されるアメリカ最大級の歯科展示会「シカゴミッドウインター」に
自ら出かけて「ZOO」を出品したと聞いたのは、いつのことだったろうか?
英保先生の講演内容とアクティブな活動に触発された私は、
今日から今まで以上に多くの症例で「ZOO」を使って診療をした。
全てはこの小さな白い詰め物が少しでも長く持ち、少しでも長く機能させるため!
全ては患者さまの幸せのために!!
しかし、当院で使用しているZOOは4台が今でも現役で稼働しているが
知らないうちに、多くの新しいラインアップが発売されていた。
素晴らしい講演のお礼の意味も込めて、アメリカ発売のご祝儀の意味も込めて、
私は「新型ZOO」を2本注文した。
本当は10本注文したかったが、スタッフから叱られるので2本で我慢した。