サンスター経営セミナー
土曜日の夜
スタディグループの例会を
急遽、体調不良で欠席した。
○○先生の新しい診療室の見学を
楽しみにしていただけに、残念な気持ちが大きいのだが
日曜日の仕事を考えて、しばしの休養を取った。
その決断は正解だった。
日曜日の今日は、私がセミナー講師として
同業者の歯科医師の先生方を前に、お話をする日だった。
最近の私は2か月に1回以上の割合で、全国で講演依頼を
受けることが多くなったのだが、今日の主催者は別格だった。
あのサンスターさんだ!!
あの天下のサンスターさんが、日本で初めて経営セミナーを開催した。
その栄誉ある講師に、何と、何と、田舎者のこの私が任命されたのだ。
私は、日本で初めてオリンピックが開催されて
その聖火ランナーを受け持ったような緊張感を、ここ数カ月持っていた。
実は、サンスターと岡山大学歯学部は、切っても切れない関係がある。
特に私の恩師であるM岡山大学歯学部名誉教授の先生や
今やサンスターの顧問になられた元歯周病科の助教授の先生方には
私は学生時代から本当にお世話になった。
あの先生方の温かい教えがあったからこそ、
今の私があり、今の当院があり、今日という日がある。
多くのお世話になった方々への、恩返しも込めて
私は今日の講演会の資料つくりには本当に力を入れた。
私に与えられたお題は「歯科医院のホームページ」だった。
今日参加された先生の55%がホームページをお持ちになっていた。
事前にその情報を得ていたので、私はかなりマニアックな内容を講演の中に
織り込んでいた。
マニアックな内容とは?具体的にはホームページのSEO対策と、効果的なオーバチュア広告の出稿の仕方!
その最新情報を話の中に入れようと思っていた。
全国の私の友人の、すごい結果を出されている歯科医院の
ホームページも、実際会場でネットに接続して、その場で参加されている
先生方に直に知ってほしいと思っていた。
話の内容は吟味に吟味を重ねた。
最近の私はITについてお話しするときに
必ず参加者の先生方におたずねする10のキーワードがある。
そのキーワードを、いくつ知ってるかどうかで
参加されている先生方のITに関する知識がよく理解できるからだ。
参加者の名簿を見て、55%の先生がホームページを持たれている状況に
私は少し安心していた。
日本全国の平均は25%程度なので、今日お集まりの先生方は
かなりITに意識が高い先生だと推察できた。
しかし開業年数が私より長い先輩の先生方が多いのに少しだけ
不安を持っていた。
当日会場での10の質問に対しての平均回答率は5%を切っていた。
まずい!今日の私の話はマニアックすぎる??
急遽、インターネットに接続して、実際の現況をなるべくお伝えする
努力をしてみたのだが、はたして参加された先生方の理解力と反応はいかに?
終わった!
一応全力でお伝えした。
頑張った!!一応!!
講演後、私の前に一人の女性の方が挨拶に来られた。
私の講演に参加される女性の歯科医療関係者は本当に珍しい!
私は男性には結構好かれるが、どうやら女性には人気がないらしい!!
それなので、私の目の前に来られた女性の方に、本当にうれしく思った。
「実は、今日は本当は、院長が来る予定でしたが
歯科医師会の仕事が入って、どうしても来れなくなってしまいました。
私が代理で参加しましたが、院長から手紙を預かっています。」
そう言われた若い女性は、私に1通の手紙を手渡した。
その手紙には、私に対する熱い思いがせつせつと書かれていて
院長先生の1枚の写真が添えられていた。
もちろん差出人は、男性の歯科医師!!
手紙をそっと鞄に入れながら
なぜ私は男性からばかり好かれて、女性からは反応が薄い??
と心から不安に思う。
それは私の顔が、暑苦しいから!!