サンパウロでオールオンフォー、ザイゴマインプラント研修 その10
ザイゴマオペの診療を始める最初の日だった。
今から私は日本人歯科医師の繊細なオペ、器用なオペを
アメリカ人歯科医師とブラジル人歯科医師の前で披露して来よう、
レッツスタート 今からが本番だ。
月曜日のホテルロビー集合は朝8時
徒歩で会場のクリニックまで移動して
2人がペアとなり簡単なレントゲンやCTの
説明を受けて実際のオペは始まった。
静脈内鎮静のセデーションで行われたが
麻酔から最後の縫合まで全て私たちが行う
超実践的なオペ研修である。
午前中に4本のクワッドザイゴマを終えて
前の店で簡単にランチを食べて
午後もまた別の患者さんにザイゴマインプラントの
オペを行う。
もちろん私たちのユニットには
インストラクターの先生がいて
何か質問があったり、少し方向が間違ったときは
直ぐに変わってリカバリーをしてくれる。
私とK先生はペアになりお互いにサポートしながら
オペを行った。
やはり日本人は器用でオペがうまいのか?
午後のオペは私たちのペアが一番最初に終わり
会場を後にした。
K先生の緊張と疲れは長時間の移動と
時差の関係もあり、かなりひどく
「ビールが飲みたいです!夕食はパスします。」
と言われるので、私はランチを食べたお店に
ハイネケンのビールを外に買いに出かけた。
診療室の前のランチを食べた店に
ビールやワインを売っていたはず。
しかしその店に行くとまだ午後7時なのに
既にお店は閉まっていた。
どこか近所でビールが買えないかと
うろうろしていて何とかビールを売っている
店を見つけた。
この角をこう曲がったからホテルは
この方向のはず
私は近所なのでスマホを充電中
持たないで外出していた。
外は暗くて同じような通りが続いていた。
あれ、この店は見たことがない?
こんなガソリンスタンドの前は通ったことが
ないはず?
どうやら私は道に迷ったみたいだ、
辺りは真っ暗でポツポツと人は歩いていたが
ここはサンパウロ、暗闇から急に襲われると
私の極真空手では歯が立たないはず。
近くのバーに入りホテルの名前を伝えると
有難いことにグーグルマップで調べてくれて
詳細に英語で帰り方を伝えてくれた。
サンパウロはかなり危険な街と聞いていたが
今のところ、出会う人は優しい人ばかりで安堵する。
ホテルに無事に帰ることが出来た。
そして無事にM先生にハイネケンビールを
届けることが出来た。
その足で夕食に向かったが今夜もM先生は
夕食には参加されなかった。
サンパウロでオールオンフォー、ザイゴマインプラント研修 その11
ザイゴマオペの2日目午前中の患者さんは骨がしっかりとありイージーなケースインストラクターの先生の助けもいらず二人とも短時…