11月14日は世界糖尿病デーです – 糖尿病と歯周病の関係について
11月14日は世界糖尿病デーです – 糖尿病と歯周病の関係について
こんにちは、なかの歯科・矯正歯科クリニック院長の中野浩輔です。11月14日は「世界糖尿病デー」です。この日は、糖尿病に対する理解と予防の啓発を目的に、世界中で糖尿病に関する情報発信が行われます。糖尿病は生活習慣病の一つであり、血糖値がコントロールできなくなる病気ですが、実は歯周病との関連が深いことをご存知でしょうか?岡山市のなかの歯科・矯正歯科クリニックでは、糖尿病と歯周病の関係についても理解を深め、患者様の口腔健康をサポートしています。今回は、糖尿病と歯周病がどのように関わり合っているか、そして予防のためにできることについて解説します。
糖尿病と歯周病の関係
糖尿病は血糖値が高くなる病気で、血糖コントロールがうまくできないと、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。その一つが「歯周病」です。歯周病は、歯と歯茎の間に細菌が入り込み、歯を支える骨や歯茎が破壊される病気です。糖尿病患者は免疫力が低下しやすいため、感染症にかかりやすくなり、特に歯周病の進行が早いとされています。
糖尿病が歯周病を悪化させるメカニズム
糖尿病患者は、体の免疫力が低下し、感染に対する抵抗力が弱まります。血糖値が高いと、血液中の白血球の機能が低下し、細菌への防御反応が鈍くなるため、歯周病菌に対する抵抗力も低下してしまいます。その結果、歯周病が進行しやすくなり、重症化しやすいのです。また、糖尿病による血流障害も影響し、歯茎に十分な血液が行き渡らないため、組織の修復が遅くなります。
歯周病が糖尿病を悪化させるメカニズム
一方で、歯周病が糖尿病のコントロールを難しくすることもあります。歯周病が進行すると、歯茎で慢性的な炎症が起こります。この炎症は、炎症性物質を血液中に放出し、インスリンの働きを抑制します。インスリンが効きにくくなると血糖値が上昇し、糖尿病が悪化する原因となるのです。このように、糖尿病と歯周病は相互に影響を与え合い、悪循環を引き起こす関係にあります。
糖尿病患者が歯周病を予防するためにできること
糖尿病患者が歯周病を予防するためには、口腔内のケアとともに血糖コントロールが大切です。岡山市のなかの歯科・矯正歯科クリニックでは、糖尿病患者様に向けて以下のアドバイスを行っています。
1. 定期的な歯科検診を受ける
糖尿病患者は、歯周病の進行が早いため、定期的な歯科検診を受けることが非常に重要です。早期に歯周病を発見し、治療することで重症化を防ぐことができます。歯周病は自覚症状が少ないため、専門的な検診を通じてチェックすることが大切です。
2. 正しいブラッシングとフロスの使用
日常的なブラッシングは、歯周病予防の基本です。歯と歯茎の間や歯間の汚れをしっかりと取り除くことが大切です。さらに、フロスや歯間ブラシを使って、歯ブラシが届きにくい隙間のプラークも取り除きましょう。歯周病菌が口腔内に残らないよう、日々のケアを徹底することが大切です。
3. フッ素塗布や歯石除去を受ける
糖尿病患者は虫歯にもかかりやすいため、フッ素塗布や歯石除去を定期的に受けると効果的です。フッ素塗布は歯を強化し、虫歯予防に役立ちます。また、歯石は歯周病の原因となるため、定期的に除去することで歯周病の進行を防ぎます。
血糖コントロールと口腔ケアの重要性
糖尿病患者にとって、血糖コントロールは最も重要な健康管理の一つです。血糖値が安定していると、免疫力が保たれ、感染症のリスクが下がります。糖尿病と診断された方は、医師の指導のもと、日々の食事や運動を通じて血糖値を管理し、口腔内の健康も維持していきましょう。
歯科と医科の連携が大切
岡山市のなかの歯科・矯正歯科クリニックでは、医科との連携も行い、糖尿病の患者様の口腔ケアにおいて万全のサポート体制を整えています。歯科と医科が連携することで、患者様の健康状態を包括的に管理し、最適な治療とケアを提供することが可能です。糖尿病をお持ちの方は、歯科医師にその旨をお伝えいただき、適切なケアを受けるようにしましょう。
糖尿病と歯周病のセルフチェック方法
糖尿病と歯周病には、以下のようなサインが現れることがあります。気になる症状があれば、早めに歯科医院での検診を受けることをおすすめします。
- 歯茎から出血がある:歯磨きの際に歯茎から血が出る場合、歯周病の初期症状である可能性があります。
- 口臭が気になる:歯周病が進行すると、口臭が強くなることがあります。
- 歯茎が腫れている、または赤くなっている:健康な歯茎はピンク色ですが、炎症があると赤く腫れることがあります。
- 歯がぐらつく:歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け、歯がぐらつくことがあります。
糖尿病と歯周病を予防し、健康を維持するために
糖尿病と歯周病は密接な関係があり、どちらかが悪化するともう一方にも悪影響を及ぼします。糖尿病を予防し、適切な血糖コントロールを行うことが、歯周病の予防にもつながります。岡山市のなかの歯科・矯正歯科クリニックでは、糖尿病と歯周病の関係を十分に理解した上で、患者様一人ひとりに合わせたケアとアドバイスを提供しています。
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