【RSKイブニングDonDon】
木曜日の今日は祭日の
関係で朝から診療!
ただし今日はテレビの生放送の日と重なった。
私がレギュラーを努めるテレビ番組は
『RSKイブニングDonDon』天下のRSKの看板番組だ。
体重もドンドン減少している私は朝からテレビの生放送のために
ハイテンションだった。
テレビの準備で私一人だけ早めに午前中の診療を切り上げる。
「洗面台の前で4時間前に剃ったばかりの髭を念入りに剃りなおす!」
少しでもテレビ映りがいいように!
「コンビニで買ってきたコーキュー10入りのニベアのクリームを顔に延ばす!」
少しでもテレビ映りがいいように!
「髪を少し降ろしてムースを付け直す!!」
少しでもテレビ映りがいいように!
「友人にもらったアメジストのペンダントをシャツの下に付ける!」
カラーの効果で波動を高めて、少しでもテレビ映りがいいように!
しかし今回のテレビの目玉は『ネクタイ』だった。
私がテレビに毎月出演するようになって、ここだけの話ライバル視する大先輩がいる。
岡山を代表するあの「○よしの」の○○社長だ。
この○○社長はとてもおしゃれでいつもエルメスの服に身を包んでいる。
12月に黄金色のネクタイで仕掛けた私だが○○社長のグリ-ンとゴールドのポケットチーフ攻撃に敢え無く撃沈した。
ここは男の勝負ネクタイは真っ赤しかない!
アメリカ大統領選挙で、候補者の赤色のネクタイが高いエネルギーを示すことは
誰もが知っていることである。
「真っ赤のネクタイで今日は勝負しよう!」
そう思った私は今日のテレビ番組ためだけに生まれて初めて真っ赤なネクタイを購入した。
派手すぎるんじゃない?と思う私の予想に反して、意外に真っ赤なネクタイは私の顔色にマッチした。
これで準備は万端!
いつも控えの時間にお世話になる岩城アナの本もバッグに忍ばせた。
サインをもらう作戦で点数アップを図ろうと言う姑息な手段だ。
歯の模型も、歯の本もバッグに詰め込んで私は自宅を出発した。
先日のように事故を起こしては大変と安全運転を心掛けながら
時間通りRSKのスタジオに到着した。
受付で「○○ディレクターをお願いします!」と言った私は
受付秘書の方の「テレビ番組にご出演ですか?」の一言に少し低い声でカッコつけて「はい!そうです!!」と答えた。
少したって出てこられた○○ディレクターは私に言われた。
「中野先生、出演は来週じゃありませんか?」
えっ!今日じゃない??
来週????
スケジュールの勘違いをした私は、約束の1週間前にスタジオに着いた様だった。
RSKの知り合いから次々にお詫びの電話やメールが入る!
「いや間違えたのはこの私!勘違いしたのはこの私!!」
スタッフには午後6時に診療室に戻ると話していた。
今さらすぐに診療室には恥ずかしくて帰れやしない!!