選択心理学と大阪のM先生
誰か事前に教えてよ!
今日がホワイトデーだなんて
他のドクターは完璧にお返しを
用意していて、院長の私だけ
すっかりと記憶から抜けていた。
「院長、ちゃんと手帳に書いて下さいね!」
「はい、わかりました。」
昨日は東京に行き、アチーブメント社の
歯科医院経営の技術と言うセミナーを受けてきた。
私は15年前にアチーブメントの頂点の道と言う
3日間のセミナーを受講した。
青木社長と食事をする機会まで
持っていただき、有意義な3日間を過ごした。
外的コントロールと内的コントロール
選択心理学の考え方は本当に素晴らしいと思う。
世の中の多くの歯科医院の院長先生は
「なんでこんな事も出来ないのか!」と
怒鳴ったり、スタッフの行動に腹を立てて
ものを投げる先生がいるらしい。
しかし、15年前から、いや開業した31年前から
私は違っていた。
院内では院長とスタッフもスタッフ同士も
敬語で話そうと言い続けてきたし
新人のスタッフにも丁寧な言葉使いと態度で
接してきたつもりだ。
指導をしたり、叱ることはあっても
特に患者さんの前で私がスタッフを怒ったことは
一度も無いと自信を持って言える。
そんな気弱な私がアチーブメントを学び続けたら
今まで以上にスタッフに気を使い過ぎて
言わなければならないことまで言えなくなるんじゃないか?
そんな危惧からアチーブメントのセミナーの
再受講しないでいた。
そんな私が15年ぶりにセミナーを受講した理由は
私が尊敬申し上げる大阪の歯科医師のM先生が
アチーブメントの活動に凄く力を入られているからだ。
M先生は年齢で言うと私より2級先輩の先生だが
大阪市内で数件の歯科医院を経営、スタッフ数は
150名を超える。
技術も人格も兼ね揃ている歯科医師の先生だ。
そのM先生が大阪駅近くに新しい歯科医院を
かなり前に開業された。
私は失礼なことに、本当に失礼なことに
その時は、アポ無しで飛び込みで大阪の歯科医院に行き
「岡山の歯科医師の中野浩輔と申しますが
少しだけで良いので、新しいクリニックの
見学をさせて貰えませんか?」と受付にお願いした。
「院長はさっきまでいたのですが
衛生士学校の講義のために、事務長と出かけました。」
と言われて、見学が始まったのだが
M先生は3分後に、私が来たことを聞いて
わざわざクリニックに戻ってこられた。
「中野先生、久しぶりです。
見学に来てくれて本当にありがとうね!」
私は自分の耳を疑った。
アポ無しの飛び込みで同業者が見学に来たら
普通は邪魔なので嫌な気になると思う。
そこをM先生は満面の笑顔で「ありがとう!」と
私に言ってくれた。
何が私と違うのだろう?
昨日の会場にもM先生の姿を見つけた私は
セミナー前にすぐにご挨拶に伺った。
「M先生、おはようございます。宜しくお願いします。」
「中野先生、おはようございます。先生が参加されると
聞いて、本を用意しました!」と言われた先生は
直筆のメッセージ入りの書籍を私にプレゼントして頂いた。
私はどうすればM先生のように
なれるのだろうか?