マロークリニックのドクタールームに入ると
一人の先生から声を掛けられた。

「中野先生!」
昔から良く知っている岐阜の先生だった。

その先生はかなり前からマロークリニックの提携歯科医院で
何度もこちらに来ているみたいだった。

知り合いの先生がいて、少しだけホットする。

 

マロークリニックのある女性の先生に
「中野先生ですよね、かなり昔に来られましたよね?」と
声を掛けられて、私の緊張は一気に解ける。

下尾先生にも凄く丁寧に挨拶をして頂く。

 

凄い人は本当に腰が低い。

 

オペは午前10時に始まり午後3時を過ぎても終わっていなかった。

オペ室のハードもオペのテクニックも
全てが超絶で凄かった。


私はリアルに日本最高峰のオールオンフォーの
オペをつぶさに見学させて頂いて本当に凄く勉強になった。

特に今回のケースは超難症例、
淡々と丁寧にオペを進めるマロークリニックのチームに
尊敬の念を抱くしか無かった。

 

オペの前に下尾先生が私にこう話された。
「8年前のオペと今のオペは凄く違います。
細かなことも含めて、オールオンフォーのオペは
大きく変わっています。」

 

オペ中はスタッフの方が気を使ってくれて
「中野先生、この場所が良く見ることが出来ますよ!」
とか「この椅子に上がると良く見えますよ!」とか
声を掛けてくれる。

 

中野先生と名前をしっかりと言われることが
スタッフ教育の凄さを感じながら
高い椅子の上から転げ落ちないように
冷や冷やしながら見学を続けた。

凄く勉強になった。
凄く勉強になった。

午後3時過ぎに私は見学を終えると
下尾先生が「良かったら一緒に写真を撮りましょう!」
と優しく声を掛けて頂いた。

「中野先生、いつでも見学に来て下さいね!」
と言われて、実ほど首を垂れる稲穂かな
と言う言葉を思い出した。

私は田舎の歯医者でハード面では凄く劣るのだが
人としての優しさや気配り心配りの面では
少しだけ真似ることが出来るように感じた。