胃が痛い歯医者が胃カメラを飲む!
水曜日は1時間の講演を終えて
観客の方から見えないように
私はその場にしゃがみこんでしまった。
前と同じで緊張する講演が終わっても
なぜか私の胸の痛みは消えないでいた。
その日の午後の診療はブロックしていて
本当に良かった。
自宅に戻り妻と反省会をしながら早めに就寝!
昨日は私も妻もほとんど寝ていなかった。
木曜日の今日はいつもお世話になっている
淳風会さんでの健康診断の日だった。
混雑を避けて早朝7時には自宅を出る。
「胸が痛かったことを先生にちゃんと話して
しっかり診て貰うんよ!」と妻に言われる。
実は数年前から私は必ず内視鏡の胃カメラを飲むようになり、
2年前はピロリ菌が見つかり除菌して、昨年は
潰瘍とただれが見つかり、3か月後に再度胃カメラを飲んだ。
私は妻には話していなかったのだが
今回の胃の痛み単なる講演の緊張で胃が
痛くなったのではなくて、別の最悪のことを
想像して心の準備までしていた。
あの時にピロリ菌は除菌されていたはずだが
まさか生き残っていたのか?
もし私がある病気の宣告をされて
手術や入院で仕事を休まないといけなかったりなると、
当院はどうなるのだろうか?
院長の私しかできないオペや技術があるので
私が診療室に出無くなれば、当院は確実に
パニックになる。
しかし経営者として最悪の事態も想定して
事前に色々と準備しないと、まさかの時に
後手後手に回る。
早い時間に胃カメラの順番が回って来た。
私は担当される先生に、しっかりと事前に
お話をして胃カメラで私の胃をしっかりと
診てもらおうとそう思っていた。
準備をする看護師の方が私に声を掛けた。
「中野先生ですよね!私以前患者として通っていました。
先生のYouTube見ています。昨日も先生のブログ読みました!」
えーーー!知っている人が看護師さん!
私は昨日ブログで胃が痛いって書いたよ!!
大丈夫か俺???
毎回胃カメラではゲーゲー吐いて
涙も鼻水も唾液も出しまくりなのに
知っている人に横にいてもらうの?
しかし、私は意を決して胃カメラの前の
問診でドクターに正直に話をした。
「実は昨日一般の方の前で講演することがあったのですが
2日前から胃の痛みがひどくて、昨日の本番の日は
午前4時に胃がキリキリと痛くて目が覚めました!
講演の緊張によるものと思われます。」
「わかりました、しっかりと調べますね!」
私の胃カメラの検査は始まった。
「今から胃にカメラが入りますね、少し膨れる感じが
しますよ!」順調に検査は進んだ。
「そうですね、少し胃と十二指腸にただれが見られますね!
しかし、ひどい訳ではありません。」
「ありがとうございます!」
次の瞬間に検査室に電気が走った気がした。
「えっ!あれ??」
「ふん??」
ガーーーーーン!
先生、声が漏れています!
いったい何が見つかったんでしょうか??