私は山陽新聞社さんからの依頼で
平均年齢74歳以上の方120名を前に講演をすることになった.

タイトルは「お口の手入れは命の分かれ目 カムカムエブリバディ」

しかし、そんな私には一つ大きな心配があった。

数ヶ月前に東京で、歯科医師の先生を前に講演させてもらった時
午後1番が私の出番だったのだが、話し始めたとたん
急に胸のひどい痛みを感じて、私は息が出来なくなってしまい
苦しくて、苦しくて、休み休み話を続けのだが
60分の予定の話はわずか40分で終わってしまい
私が伝えたかったことの半分も伝えることができなかった。

あの時のひどい胸の痛みの原因は一体何だったのだろうか?

私は本番でその胸の痛みが出なかったらいいと心の底から思っていた。

しかし、心配は現実になった。

前日の火曜日、私は朝食後、あの時と同じひどい胸の痛みを感じ
午前中はなんとか休み休み診療を受けたのだが
お昼は早めに上がり横になって休むしかなかった。

本番の1日前にあの発作が起きてよかったかなと思っていたのだが
私は当日朝4時に急にひどい胸の痛みを感じて目を覚ますことになった。

痛い、凄く痛い!

私は妻の看病で何とか再度眠りに付くことが出来たのだが、
自分のことを凄く情けなく感じていた。

この胸の痛みは、前回も今回も講演会の前に起こっている。

私は人前で話すことに凄く大きなプレッシャーを感じていて
そのストレスから胃が収縮して、または胃潰瘍を起こして
ひどい痛みを感じているのだ。

情けない!
なんてちっぽけな男だ。

妻に正直に話すと「凄く真面目に捉えているだけよ!」
と慰めてくれた。

朝食は食べることが出来ず、午前の診療を終えて
私と妻は会場であるサンタホールへと向かった。

朝食を食べていないので、「何か軽く食べようか?」との
妻の言葉に「消化に良い柔らかいううどんが良い!」と言って
大学病院の前のうどん屋さんで少しだけうどんを食べた。

講演開始時間の1時間前に会場入りして
主催者の方や、音響担当の方との打ち合わせ。

体調は良くなく、胃がキリキリと痛む。

前回は講演が始まり、胃の痛みが始まり
講演が終わっても、何と翌朝まで
キリキリした胃の痛みは続いた。

小心者にもほどがある!

今回は前回より体調が良くなく、胃の痛みが
強いので、妻に常に付き添ってもらい
「私が倒れると、私の代わりに演者となり
後の話をお願いします!」と伝えた。

私はスタッフの前でも、講演会の1週間前は
近くの北ふれあいセンターの会議室を借りて
同じ時間で予行演習をしていた。

私が話したい内容は彼女は理解しているはず。

体調が悪く途中で変わるのはまだ良いが
講演の途中で、私が口から「うどん」を吐き出して
倒れるのは、カッコ悪いな!!

私は昼に「うどん」食べたことを後悔していた。

時間通りに始めます!と司会の方に言われて
私はサンタホ-ルの壇上に上がった。