歯医者の胸が凄く痛い!
私は山陽新聞社さんからの依頼で
平均年齢74歳以上の方100名を前に講演をすることになった.
タイトルは「お口の手入れは命の分かれ目 カムカムエブリバディ」
私自身は、過去に大阪大学歯学部や愛媛県歯科医師会や石川県歯科医師会でも
終日に及ぶ6時間長の長い講演をさせてもらったこともあるので
話すのが決して上手い方ではないのだが、講演自体は慣れているつもりだった。
しかし、そんな私には一つ大きな心配があった。
数ヶ月前に東京で、歯科医師の先生を前に講演させてもらった時
午後1番が私の出番だったのだが、話し始めたとたん
急に胸のひどい痛みを感じて、私は息が出来なくなってしまい
苦しくて、苦しくて、休み休み話を続けのだが
60分の予定の話はわずか40分で終わってしまい
私が伝えたかったことの半分も伝えることができなかった。
あの時のひどい胸の痛みの原因は一体何だったのだろうか?
私は今日の本番でその胸の痛みが出なかったらいいと
心の底から思っていた。
しかし、心配は現実になった。
1日前に私は朝食後、あの時のと同じひどい胸の痛みを感じ
午前中はなんとか休み休み診療を受けたのだが
不思議なことに午後になると痛みはかなり引くことになった。
本番の1日前に発作が起きてよかったかなと思っていたのだが
私は今朝4時に急にひどい胸の痛みを感じて目を覚ますことになった。
異常を感じた妻が早朝にもかかわらず起きだしてくれて
「まずは痛み止めを飲んだら!」とバファリン2錠を差し出してくれた。
30分後には痛みがかなり治まり、私は再び眠りにつくことができたのだが
私は本番でこの痛みが出たらどうしようと不安で不安で仕方がなかった。
最初は、心臓の狭心症もしくは心筋梗塞が起こったのかと心配したのだが
本当に狭心症や心筋梗塞だと、もっとひどい症状が起こるはずだ。
また痛みの場所が心臓よりも中心でもっと下の胃に近い場所と思い
今度は胃潰瘍とか胃がんを疑うようになった。
本番で8時間を切った。