15年目の母親教室
今日、1日早く患者様から
バレンタインのチョコレートを頂く!
その心配りがストレートにうれしい!
いくつになっても私はこの感動を失いたくない!!
明日は2月14日!昔は私が1年で1番嫌だった日
今日の昼休みは、近くの産婦人科での母親教室の日。
歯科医師の私は、歯科衛生士の妻と共に15年間毎月欠かさず
近くの産婦人科で「歯を守る話」をしている。
自慢ではないが15年間毎月昼休みをつぶしてでも
妊婦の方を前に「虫歯ゼロの育児を目指して!」と熱く話をしている。
当初は産婦人科の院長先生から講師料を支払う話もあった。
しかし私は決してお金のために話をしているのではない。
しかし1回たとえ3000円頂けるとしたら15年で54万円!!
うー-ん!早まったか??
しかし15年間この母親教室が順調に推移したわけでは決して無い。
ある年の新年最初の母親教室は1月3日!!
誰もが新年のお屠蘇気分が抜け切らない1月3日から
歯医者のくどい話など聞きたくない。
そのため毎回20名は参加してもらえる歯科の母親教室にも
そのときは、わずか2名のみの参加であった。
広い会場に参加者と講師が計4名のみ!
余りにも寂しくて、そして悲しくて、その時はもう母親教室での話しは止めようと思った!
同じ思いをこの15年間で何度も何度も味わった。
しかし私は歯を食いしばって、この15年間頑張り続けた。
全ては「虫歯ゼロの育児」のために。
15年間続けると初めて見えてくるのもある。
15年前、小学生だったあなたは今では25歳となって、もう直ぐお母さんになる。
そのあなたが今日、私の目の前で真剣に私の話を聞いている。
昔の面影が少し残ってはいるが、今では立派な大人の女性。
15年前、二十歳の学生だったあなたは、既に三児の母親!
35歳の今、4人目の出産を前に、4度目の私の話を聞いている。
この少子高齢化の日本で4人目はえらい!!
私の拙い話を何度も聞くのもえらい。
15年前、ある歯科医師が29歳で始めた「歯医者の母親教室!」
その歯医者も、もうすぐ44歳となる。
10歳の少女が25歳の大人の女になり
20歳の女性が35歳になるのは
花がゆっくりと開くようでもあり、
またサナギから蝶に生まれ変わるようで
綺麗なことこの上ない。
しかし29歳の男が44歳のオヤジへと変化する姿は
年齢と共に、加齢臭も増加しそうで
自分で想像するだけで気持ちが悪い!
そんな私も35年前は、いたいけな少年だった。