スタッフとの人間関係
先日妻が美容院に電話しているのを
私はたまたま耳にした。
やはり妻への気配りも大切よねと
昼過ぎに帰宅した妻に声をかける。
「あれっ!髪切ったの?感じよくなったね!」
「いえ!今から切りに行くんです」
シラーーーーーーー!
その後無言状態が数分間続く。
まずい!!きまずい。
完全な勇み足!フォローの言葉が出ない。
そんな私も会員数1300名を超える某国立大学歯学部同窓会の会長をしている。
そのためか後輩の先生からの相談が最近多い。
先日もある後輩の先生が当院の診療後、当院に相談したいとわざわざ来院された。
「医院の業績が振るわないんです。大きな原因の1つがスタッフとの
人間関係がうまく行かないことにあるんだと思っています。」
「スタッフとの良好な人間関係の作り方を教えて下さい!」
当院のスタッフは多い!アルバイトの人を入れると30名を超える大所帯となった。
そんな当院の院長である私の一番の悩みはスタッフとの人間関係に他ならない。
どうして私に相談したのだろう?と疑問に思いながら
当院の取り組みをその先生に包み隠さず話をした。
「やはりコミュニケーションが一番!」
朝礼、終礼、水曜日のミーティング、4時間のロングのミーティングで
医院全体の報告、連絡、相談を密にする。
私の歯科医療にかける熱い思いを何度も何度もスタッフに自分の言葉で伝える!
「私は数ある職業のなかからなぜ歯科医師を選び、ここに歯科医院を開設したのか?」
「どのような歯科医院をここに作りたいのか?」
「スタッフには当院の仕事を通じてどのような人間になって欲しいと私は思っているか?」
朝礼の進め方、当院のミッション、クレドはどうして生まれたか?
詳細に後輩に話をしたつもりだ。
最後に一番大切なことを私は話した。
一番大切なことは、院長の私がスタッフを好きになること!
そしてスタッフから院長の私を人間として好きになってもらうこと!!
そのためには人間力を高めることも大切だが、たとえ外部のコンサルタントに依頼してもスタッフの悩みや不満があれば常に聞き出したいと思っている。
そして必要な変化は医院として常にするつもりだ。
先日で1月に入って毎日のように行っていたスタッフとの
個別懇談が全て終了した。
スタッフからは熱い思いを聞かされながら多くの宿題ももらった。
これからはスタッフ一人一人に十分な愛情を注ぎながら
スタッフと共に常に変化して成長したいと私は思っている。
スタッフの髪型のほんの少しの変化に気が付いて
「あれっ!髪型変わったよね」と普通に言葉がかけられるような
人間関係を作りたい。
そんな熱い思いを持っているこの私が
妻の髪型の変化に気が付かないとは?
後の祭り!後悔先に立たず!!