ヨーロッパやカナダではかなり昔からMI(エムアイ)治療法と言う最小限、低侵襲、
場合によっては、全く歯を削らない虫歯治療法が提唱されているのです。


①MI(エムアイ)治療とは?

ほとんどの方は、1回や2回くらいは、虫歯で歯を削って詰め物をした
経験があると思います。

虫歯治療につきものなのが「キーン」という不快な器具の音や
「がりがり」と歯を削る振動や激しい痛み。


あの「キーン」と言うドリルの音や、「がりがり」と言う振動が
苦手という人も多いと思われます。

また頑張って虫歯の治療は全て完治したはずなのに、数年後に同じ場所に
虫歯が再発して、詰めた銀歯を掘り起こして、もっと大きな詰め物に
変更した経験がある方も多いと思います。

歯磨きもしっかりとしていて、歯医者さんに定期健診にもきちんと
定期的に行っているのに、なぜあなたの歯に虫歯が再発したのでしょうか?


それには理由があります。

実はタービンと言う機械を使って一度歯を大きく削ってしまうと、
振動で歯には細かなひび割れが出来て、そのひび割れから
虫歯菌が再度進入して、虫歯が再発することがあるのです。

特に健康保険適応の金属の詰め物はセメントという合着材料を使用するため、
金属と歯を一体化させることが困難になります。

一体化させることが出来る接着性レジンセメントは価格が高いために、
通常は保険の治療では使用されていません。

誰でも自分の歯を守りたい!
いつまでも自分の歯で健康に過ごしたい!
自分の歯をなるべく長持ちさせたい!

そう言った思いを持つ方が増えているのに
現実はそんな患者さんの思いには遠く及ばないのが現状です。


そう言った背景から、痛みがひどい場合や、しっかりと削らないと
治せない大きな虫歯を除き、最近は出来るだけ歯を削らずに虫歯を治す
MI(エムアイ)治療という治療方法が行われるようになってきました。

MI(エムアイ)治療のMI(エムアイ)とは、ミニマムインターベンションの略号で、
虫歯に関する最小限の干渉という意味です。

つまりMI(エムアイ)治療とは、出来るだけ歯を削らないで
治療するということです。

今までの虫歯治療は、早期発見、早期治療が基本でした。

小さな初期の虫歯を見つけると、すぐに削って銀や白いレジンと呼ばれる
詰め物をする治療が行われていました。

ところが、そのような治療を行った結果、多くの方が虫歯が無い
健康な歯を長期間維持できたかと言うと、決してそうではありません。

むしろ、虫歯を大きく削って詰め物をしたことによって、
大切な歯の寿命を短くしてしまった方も少なくないのです。

何十年も真面目に歯医者に通い続け、歯医者さんの言われるままに
健康保険の範囲内で治療を続けた結果、50歳を超えたころから
過去に治療した歯の被せが割れてしまい、抜歯の宣告を
受けられた方は、日本にはかなり多いと思われます。

このMI(エムアイ)治療には多くの治療法が世界中で提唱されていますが
今の日本で認可を得ているものを幾つかご紹介いたします。