歯医者への営業電話
今日来院したAさんは幼稚園の時から
当院にずっと来院している。
そのAさんがこの4月から短大の衛生士科に
通っているのを聞いて、
私はとてもうれしく思う。
「Aさん、卒業したら、うちにおいで!!」
今日の午後診療が始まって忙しくなってきた午後3時過ぎに
1本の電話が入った。
受付のスタッフ:「院長!Yさんからお電話です。」
私:「大変お待たせしました!院長の中野です。」
Y:「あっ!院長先生ですか!」
私の心の声:(このハイテンションはいきなり怪しい!)
Y:「私は○○会社のYと申しまして、岡山大学歯学部の
先生方に、大変お得な情報をお伝えしたいと電話しました。」
私の心の声:(なんや!また先物か?マンション投資か?)
普段はここで失礼しますと切る電話の内容ではあるが
岡山大学歯学部と言った言葉が耳に残って、切るタイミングを逸した。
Y:「今回は本当にお得な情報で大阪のマンション投資です。」
私の心の声:(やっぱりマンションか?そんなに得なら絶対自分で買うよな!
見ず知らずの他人に薦めることはありえない!)
Y:「大阪の○○駅前の新築マンションが1部屋2000万円!
賃貸で貸すと、毎年6%もの収益となります。」
私の心の声:(なんだ区分か?誰が買うの??毎年6%も表向きの利率で
実際には借り入れをすると、マイナスになる不良物件じゃないの?)
Y:「銀行の金利がこのご時勢に6%の金利は魅力的!また税金対策になるんです!」
私の心の声:(ほらみろ!税金対策になるなんて自分から儲かりませんと言っている
ようなもんだ!)
Y:[岡山大学歯学部の皆様にぜひこの有益な情報を、、、、」
Yは岡山大学歯学部を何度も連呼した。
院長なかの:「すみません、何度も岡山大学歯学部と言われますが
この電話はどこから番号を調べたのですか?」
Y:「はい!名簿屋さんと言って医学部や歯学部の同窓会の名簿が売買されているのです。」
私の心の声:(へーっ!そこまで言うのはちと珍しい!)
院長なかの:「私は岡山大学歯学部同窓会の会長をしています。
どこの名簿屋さんで幾らで名簿は取引されているのですか?」
私の心の声:(名簿屋に名簿を売っている同窓会の会員がいる!)
Y:「ガチャッ!!」
いきなり切りやがった!
しかし1200名の我が同窓会員のうち、変な電話に引っかかった同窓会員
が1人もいないことを願う!!
この電話の話は全くのフィクションであって実在の人や法人とは
全く関係がありません、そしてクレームも受けつけません!!