電気ポット
朝の30分で一人、昼休みの30分で一人、診療後の30分で一人と
個人面談は続いているのだが、どうやら私のエネルギーがガス欠寸前らしい。
面談がキツイ!
診療後は何とか30分の面談をこなすも、体力気力の限界が近づいている。
いつもなら室内では半そでのケーシーの白衣だけで、冬場でも私はカーディガンすら羽織らない。
いかに寒くてもその白衣のみで、在宅の往診にでも出かけていた。
しかし今年の冬は、特にここ2、3日は、寒さが格段に身にしみる。
GAPのフルースを白衣の上に羽織り、それでも寒けを体中が感じる。
やばい?
どうやら体調が赤信号を点滅しているようだ。
明日の○○会に悪影響がでなければいいが!
今年は9月から日曜祭日を含めて、私はほとんど休み無しで走り続けた。
同窓会の仕事も大変だったし、4週間続けてセミナーの講師までつとめた。大きなセミナーにも積極的に参加して自己啓発に努めた。
しかし対外的に良い顔をすればするほど、足元には大きな影が落ちていった。
「光と影」
光が強く当たれば当たるほど、足元には色濃く影ができる。
厄年を迎えた今年、大きな病気をしないでお正月を迎えられそうな事に
喜びを覚えながら、厄年は節分までなので、しばらくはまだ気が抜けないのと
後厄も怖いと聞くと、心配の種は一向に尽きない。
人生には偶然は決してない。
全ての物事は必然的に起こるのだ。
「このアクシデントを通して、私は何を得るべきなのか?」
「この辛い悲しい運命は、いったい私に何を学べといっているのか?」
うまく行かないときは見事なほどに全てがうまくゆかない。
こんな時ほど、小さな幸せをかみ締めよう。マイナス思考を排除しよう。
「電気ポットのある生活って、何て幸せなんだろう!
いつでも熱いコーヒーやお茶が飲めるのだから!!」
電気ポットのお水を蛇口から足しながら、しみじみと口ずさむ私がいた。