医院にとっての歯科衛生士の存在
今日から3日間、歯科衛生士学校の1年生の見学実習日となっていて
2名の学生さんが当院に見学に来院された。
歯科衛生士の学校は、専門学校と短大の衛生士科があるが、
平成22年までに今の2年生から3年生と移行するお達しが出ている。
今まで2年間学校に行って国家試験に通ればもらえた資格が、最低3年間必要となる。学校によっては4年制の衛生士学校もある。
広島県内では既に全ての歯科衛生士学校が3年制へ移行してしまったために
岡山の歯科衛生士学校に新幹線で通学する学生さんも数名いる。
近い広島に通えば3年、遠いが岡山に通えば2年間で資格が取れるからだ。
他の医療業種の資格が最低3年間かかることと、歯科衛生士の今後の
医療業界での立場を考えると、私自身は3年制への移行は総論賛成だ。
また3年制への移行期の今、広島からわざわざ岡山までお金と時間をかけて
通学する学生さんの努力には頭が下がる。
しかし一部の学校が既に2年制から3年制へ移行したということは
その学校からは、ある年に歯科衛生士の卒業生が1名も出ないという事実がある。
今年広島の歯科医院の先生方は岡山県内へ積極的にアプローチを掛けられていた。岡山の歯科衛生士学校を訪問される広島の先生に私は何名も学校でお会いした。
「これでは今年の歯科衛生士学校の就職戦線は荒れるな?」と心配した私は
親しい衛生士学校の先生に電話をして聞いてみた。
するとやはり今年の求人倍率は大変高いらしい!
1人の学生さんに対して平均10倍の求人が来ている。
東京ではこれが15倍から20倍の求人倍率となる。
歯科衛生士は完全なる売り手市場なのだ。
これからの予防と審美を中心とした歯科医療の展開には歯科衛生士の存在は不可欠である。
歯科衛生士の存在しない歯科医院は今後の発展は決してありえないと私は感じている。
そのためにもチームリーダーとして優秀な歯科衛生士の雇用は私の任務となるのだが、果たして来年の春に当院には大きな桜の花は咲くのだろうか??