そしてインプラント!
日本の歯科の行く末を案じた私は、有名な世界中の歯科医院を
見学することにしました。
サンフランシスコの有名な歯科医院では、その医院で私は1日、
入れ歯を嵌めている方に一人として出会いませんでした。
歯が失われた場所には、全ての場所にインプラントが入っていたからです。
全ての歯を失った方でも、All-on-4(オールオンフォー)と言う
インプラントで何でも食べられると言われていました。
https://implantsalon.jp/c-implant/allon4.htm
「アメリカの分厚くて硬いステーキも食べることができる!」と言われます。
私はそのインプラントのことをもっと学びたいと、このシステムを開発された
ポルトガルのリスボンのマロー先生のクリニックまで単独で行き
その場でも学んできました。
たった一人でリスボンまで行ってきました。
ある時に、当院である女性の方にこのインプラント治療をしたところ
その方は私にこう言って下さいました。
「家や宝石や車を買ってもらうより、私が一番うれしかったことは
このインプラントでしっかりとした新しい歯が入ったことです!」
インプラント治療は保険適応外ですから、比較的高額な治療費が
かかることが多いです。
それは、インプラントの材料費、高い機械代金、技工料金、私達が技術を
習得するための研修費を考えると、決して高すぎる訳ではないと私は考えています。
それよりも実際にこの治療を受けられた方の感想をお聞きすると
素晴らしい本当に喜んでもらえるテクニック、治療法だと自負しています。
もちろん、私は今でも保険での入れ歯も作りますし、このシステム以外の
インプラント治療や、保険外の入れ歯治療も行っています。
今では23年間で2000本以上のインプラント治療を行ってきた私ですが
最初からこうだった訳ではありません。
当院のインプラントの成功率は96%等ですので、今までで80本以上の
私が入れたインプラントは既に脱落、失敗しています。
(インプラント周囲炎を超しながら、未だに機能しているインプラントは
上記の数字には含まれていません。)
失敗から学ぶことも必要です。
幸いにことに、当院ではインプラントのロストはありますが、
神経や血管の損傷または重篤な上顎洞炎等の失敗はありません。
今なら、どの失敗症例も、きちんとその原因が説明できます。
それは過剰な力のコントロールに失敗していたり
歯周病等の炎症のコントロールに失敗していたり
煙草や糖尿病のコントロールに失敗をしていたからなのです。
だから当院では多くの勤務歯科医師、歯科衛生士がJIADS(ジアズ)の
コースに参加して、コンセプトを持った歯周病治療を学び、
SJCDに加入して、咬合を学び、噛み合わせを学び、永続性のある
補綴物について、学び続けています。