Dr.中野の活動記録
2005-7-16
テトラサイクリンによる歯の変色
無限健康を始めた私の食事は大幅に変化した。
他の家族とわざわざ別の食事を私のためだけに
作ってくれる時間も妻にはなく
自ずから朝食と昼食は自分で作ることが多い。
今日のランチはスペシャルサラダを用意していたら
早めに帰った娘に見られたみたいで
「こおろぎの餌みたい!」と酷評された。
仕方が無い!今日のスペシャルサラダは全て生野菜のサラダ!
その内容もレタスやトマトではない。
生のかぼちゃ!生のナス!生のきゅうり!生の玉ねぎ!
生のなすはさすがに青臭くこおろぎかバッタになった気分。
生のかぼちゃは硬くて硬くてコリコリと音がする。
来月からホワイトニングサイトの「今月のレシピ」は
「今月の野菜だけのイタリアン!」に変更したい。
昨日と今日、2日連続で歯の変色の悩みについて電話を貰った。
お二人とも話を伺うとどうやら薬により変色らしい。
昭和40年代によく使用されたテトラサイクリンという抗生物質がある。
このテトラサイクリンを小さい時に長期で服用すると
歯の色が茶色く変色することがある。
それも横帯を持って茶色く、または灰色に変色する。
今までは全体を大きく削って被せるしか治療法は無かった。
最近ではラミネートベニアといって表側のみ0,5mmから0,7mm
程度だけ削って付け爪みたいな薄いセラミックを貼る方法も
あるのだが、欠点は高額になること。
当院で1本85000円のラミネートベニアは
上下の12本すると85000×12円の金額が必要だ。
当院では数年前からホワイトニングは不可能と言われてきた
テトラサイクリン系の変色歯に対してホワイトニングを
長期間に渡って行い、全てでは決してないのだが
一部は かなり良好な結果を得ている。
テトラサイクリン系に効果的なホワイトニング剤もある程度
解明されてきた。
しかし普通の方には理解できない歯の色の葛藤がここにはある。
ご両親と一緒に来院されたある19歳の女性は今まで
長いこと歯の色で悩みに悩み続け
「いっそ全ての歯を抜いて総入れ歯を入れたい!」とまで
私に言った。
そんな深い悩みはを持つ女性に、今までの歯科医院では
「虫歯も1本もない綺麗な歯なのでそのままで心配ない!」と
その女性の悩みに深く耳を傾けることはなかったと言う。
たかがホワイトニング、されどもホワイトニング!
それから当院では歯のホワイトニングを希望される方には
必ず30分以上のカウンセリングの時間を取って
その方が持っている悩みや不安を全て引き出そうとしている。