なかの歯科クリニック 「 インプラント友の会2013 」 食事会
私は今から27年前に岡山大学歯学部を卒業しました。
卒業後、私は岡山大学歯学部歯科補綴(ほてつ)科と言う
歯の被せ等を作る専門の医局に入局しました。
27年前の当時から。歯科の世界にインプラント治療は
存在していましたが、当時の私のインプラント治療に対する
評価はすこぶる低かったです。
なぜなら、当時大学病院にインプラント関連で
来院される方は、ほぼ100%インプラントに関する
トラブルを抱えられた方で、当時の大学では
インプラントを除去する手術をもっぱら行っていたからです。
(当時、主流だったインプラントは板状のタイプや
サファイヤ製が多く、チタン製の今のインプラントとは
大きく異なるのですが!)
「インプラントは使えない!」
正直な当時の私の感想でした。
しかし、時代は変化してゆき、スウェーデンのブローネマルク先生が
チタンと骨が強固にくっつくことを発見し「オステオインテグレーション」
の概念が入り、インプラント成功率は飛躍的に向上しました。
私が岡山市の矢坂で開業した今から22年前
京セラからPOIと言う新しいタイプのインプラントが
発売されました。
先輩や友人の先生から、このインプラントはかなり良いと
言う情報を得た私は、東京や福岡にこのインプラントを
勉強するために、何度も足繁く通いました。
多くの素晴らしい症例や手術を師となる先生方から見せてもらった私は、
インプラント治療に対する信頼感がどんどんと大きくなっていきましたが
まだ自分自身でインプラント手術をすることに踏み込めないでいました。
そんな私の背中を押してくれたのが私の父でした。
父は以前から歯が悪く、私が開業した22年前の当時
部分入れ歯を2つも使っていましたが、その入れ歯があまり合っていなくて
硬いものを噛むことはもちろん、日々の食事にも困っているようでした。
私が22年前に一番最初にインプラントの手術をしたのは
何を隠そう私の父親に対してでした。
22年前に私が手術したインプラントは今でも問題なく機能しており、
当時多くの先生からアドバイスを貰って手術をしたことを
私は今でも昨日のように強く覚えています。
その後、私は新しいインプラントの技術を習得するために
国内だけでなく、アメリカやヨーロッパも数多く訪れるようになり
海外の凄い先生の診療所で見学することを繰り返してきました。
そうやっている内に22年近くが経過して
当院でインプラント治療を受けられた方も400名近くになりました。
今後、例え患者様が500名を突破しても、1000名を超えても
私は、22年前に父親にしたインプラント治療のように
全ての患者様を家族のように思い、誠心誠意、安心して、
安全で、喜んでもらえる治療を心がけたいと思っております。
本日はインプラント友の会に出席してもらって
本当にありがとうございます。
最後まで楽しんで帰ってください!!