ドイツのアウトバーンを疾走!
スタッフ全員が元気そうな顔で
登院していることに、まずは安心する。
休み明けなので、さすがに急患とキャンセル
出入りの多い1日だったが、スタッフの
頑張りで何とか終了。
患者さんとこうやって向き合えることに
心の底から幸せを感じる!!
ベンスハイムのシロナを見学した後、
再度、ハイデルベルグに移動してそこで宿泊!
ドイツ3日目の早朝6時、私は部屋の電話で目が覚める。
「ハロー!」と言うと日本語で誰かがしゃべっている。
頭をすっきりとさせて、話をよく聞くと
今回、ミュンヘンでの歯科医院見学を段取りして下さった
カムログインプラント日本総代理店のアルタデントの
Eさんからだった。
ドイツに到着してから私の携帯の調子が悪く
ラインやフェイスブックは繋がるのだが
携帯での電話の送受信ができない状態だった。
私の携帯に何度も電話をして下さったEさんは
ハイデルベルグでの私の宿泊しているホテルを
探し出して、わざわざ電話を下さったらしい。
「中野先生、ミュンヘンのKの歯科医院見学ですが
急きょ予定が変更しまして、午後は休診になるらしいです。
本日の午前中の9時から12時までに来て欲しいと
先方は言われていますが可能でしょうか?」
「可能です!!」
と私は何も考えないで答えて電話を切った。
海外でのトラブルは付き物だ!!
私は誰かに試されていると感じる。
そうでなら、力ずくでも午前中にミュンヘンまで
移動するしかない!
すぐさま着替えて、荷物をまとめてハイデルベルグの
ホテルをチェックアウト!!
日本とドイツの温度差は今や20度ほど
あるのではないだろうか?
寒い早朝、急いでレンタカーを駐車場から出して
ホテルの人にミュンヘンのホテルに場所を
設定してもらって、高速に乗った。
私が借りたレンタカーは高速での安定性は素晴らしく
多くの安全装置が装着されているベンツCLSは
順調に高速をミュンヘンに向けて飛ばした。
片道3車線のドイツのアウトバーンは
一番右がトラックやキャンピングカーの時速100キロの低速レーン
真ん中が時速120キロ程度の中速レーン
左端は、時速160キロから20キロ以上の未体験ゾーン
真ん中を時速120キロで走れば、順調にミュンヘンに
到着すると安易に考えていた私だが
ハイデルベルグからミュンヘンへのアウトバーンは
途中から山越えのアップダウンが激しい道になり
その上、工事中が多く、狭い2車線の道が続き
大きな車を借りた私は横のトラックに擦れることは
ないか?心配をしながらの気遣いの運転は続いた。
しかし、ドイツの車は凄い!!
ベンツや、アウディや、ポルシェと言う高級外車が
経験した事の無いスピードで私のベンツの横を
通り抜けてゆく!
私が頑張って時速160キロを出しても
ヒュンという瞬足音を残して、あっという間に
横を抜き去った車は小さくなり見えなくなっていった。
凄いスピード抜かされる度に、私の下半身は
恐怖で小さく縮こまり、ミュンヘンに到着した時には
私の下半身も、小さくなり見えなくなっていた。