歯科の戦国時代
夜の自宅、妻の髪型が少し
変化していることを発見!
「髪、綺麗だね!」と恐る恐る聞くと、
どうやら今日の午後、美容院に行った様子!!
私の愛犬プリンちゃんは、カットした後は
必ず赤いリボンを付けて帰ってくるので
「プリンちゃん!綺麗になったね!!」
と分かり易い。
でも奥様の髪型は変化が少ないので
分かりにくい!!
美容院でも、奥様がカットした時は、
夫にわかりやすく、赤いリボンを2つ
付けることを業界に私は提案したい!!
お昼休みの時間にメーカーの方の
訪問を受けることが多い。
本日はキャドキャムと言うコンピューターで
作製するセラミックのブロック等を幅広く
販売している外資系のある会社の方が
当院を訪問された。
私の興味は、少し前にドイツのケルンで開催された
IDSと言う歯科国際見本市での話題!!
このIDSは2年に1回、ケルンで開催されるのだが
規模が凄く、4年に1回、日本で開催される
日本デンタルショーの何と10倍の規模になる。
世界中から、もちろん日本からも多くの
歯科関係者がこのIDSに参加される。
なぜならこのIDSに参加すると
今後2年から5年後の歯科の近未来の潮流が
分かると言われているからだ。
世界の歯科市場で、これから発売される機械や
機材がこのIDSでは一挙に展示されるのだ。
今回のIDSに一緒に参加しないと誘われていた
私は、諸々の行事との関わりで泣く泣く今年の
参加をあきらめざるを得なかった。
だって同窓会の活動とバッティングしているので
どうしても参加できなかった。
家電オタクでもある私は、実は
デンタルショー「オタク」でもあるのだ。
デンタルショーとは、歯科の見本市で
歯科医院で扱う機械や器具、材料が展示されていて、
手にとって試しに扱うこともできるし
メーカーの担当者に根掘り葉掘り質問することも
できる。
最近の日本国内でのデンタルショーでは
厚生労働省の指導か?日本で未認可の材料や
機械は展示できなくなっていて面白みに
欠けていた。
それが、中国のデンタルショーでは
メイドインチャイナの模倣品、バッタ品が溢れ
かご幾らで歯科機材が売られていて値段は日本の10分の1。
韓国のデンタルショーではインプラント先進国の
韓国ならではの、インプラント関連の機械
機材、骨補填材が展示されていて、凄く面白い。
アメリカのデンタルショーではさすがに
審美歯科最新国のアメリカらしく、ホワイトニング材
を始め、多くの審美歯科関連機材が並ぶ。
今回のIDSに目玉はやはりコンピューターを
使ったキャドキャムだったらしい。
日本ではシロナの独占市場になっている
この分野には今回のIDSでは250社以上が
名乗りを上げて競い合っていたと聞いた。
「ここだけの話ですが
こんなものが出るらしいですよ!」
「エーッ!まじで!!凄い!!!」
これからの日本の歯科は変わる(はず?)
世界の歯科で日本くらい患者さんの
口の中に銀色の金属を詰めている国は無い!
このキュドキャムが低価格でもっと一般に広まれば
経験の浅い歯科技工士でも、そこそこのセラミックが
簡単に作ることができ、経験の浅い歯科医師でも
そこそこのセラミック治療が簡単にできるようになる。
今まで私たちが培ってきた歯科の経験と勘を
凄いデータで判断するコンピューターがするよう
なる時代がすぐそこまで来ている。
いよいよ、歯科も戦国時代に突入するようだ。
キャドキャムを制する者が
日本の歯科を制する。