日本の就業歯科衛生士数
ここ8日間で3回、
東京ー岡山の日帰りをする。
帰りの便は決まって、ANAの最終便!
岡山への到着は、今日は夜の9時を過ぎた。
今年に入り、同窓会の仕事、講演会、
セミナーの参加で、東京と岡山を
私は何度往復したことだろう?
いつもは帰りの便は凄く疲れていて、
羽田空港の滑走路を走る場面で既に
深い眠りにつく私だが、疲れ過ぎていると、
逆に興奮して眠れない経験をした。
始発で飛ぶために6時前に起きたので
昨夜の睡眠時間も4時間を切った。
ゆっくりと休みたい!!
先週の日曜日は、「インプラントのセミナー」!
2日前の日曜日は、「入れ歯の講演会」!!
そして、今日の日曜日は
「歯科改善プログラム1デイコース」に
参加した私。
ピータードラッカー先生が唱えた
「イノベーション」と言う言葉が
今日一日中、私の頭の中で反復された。
イノベーションとは、「変革」とも訳されるが
「継続的改善」の方が、正しい意味に近いと思う。
進化論で有名なダーゥイン先生は
「生き残るものは、進化し続けたもの!」と言った。
歯科医院も、イノベーションももちろん
進化し続けることが本当に大切だと私は
思っている。
今日と同じ内容の歯科診療を、明日も続けることは
決して進化ではなくて、単なる衰退である。
今日と同じシステムや歯科サービスで、仕事を続けることは
これも同じ衰退に繋がってゆく。
だから、私たちは、恐怖の気持ちを打ち消しながら
患者さまにアンケート調査を行っている。
当院の良い面はより伸ばし、悪い面は
一刻でも早く改善するためだ。
今日の「歯科改善プログラム」のセミナーでは
私たちが今置かれている日本の歯科の現状を
専門家の方から、詳しくお話を聞くことができた。
講師の先生のお話の中で
歯科衛生士の話が、私の心を強く打った。
今の日本には歯科衛生士の資格を持つ人が
22万人以上いる、しかし、実際に
歯科衛生士として働いているのは、
10万人にも満たない!
自宅に戻り、ネットで事実を調べてみて驚いた。
埼玉県だけで見ても、歯科衛生士の有資格者は8600名、
その中で実際に歯科衛生士として、働いている人は
3300名、わずか3分の1に過ぎない!
後の5300名は、歯科医院では労働条件が劣悪過ぎると
他業種に移っているらしい。
今日のセミナーでも、残業手当を支払わない歯科医院の
事例や、有給休暇を取らせない歯科医院の事例が紹介されて、
私は暗澹たる気持ちになった。
私は、今現在2校の歯科衛生士学校の
非常勤講師をしている。
私はその授業の中で、歯科衛生士の仕事の
素晴らしさ、やりがいを昏々と話している。
しかし、私が教えた教え子たちの卒業後の
本当に進路を私は知らない!!
歯科衛生士学校を卒業して、5年後
いったい彼女たちの何%が歯科業界に
残っているか?私は知らない!!
今後、日本の歯科界は、予防がより一層大切になり、
歯周病や、摂食嚥下障害へのアプローチが
より一層大切になってくることは間違いない!!
そんな時に、そんな仕事を担う歯科衛生士から
そっぽを向かれると、日本の歯科の未来は
絶対に無い!!