天命の暗号
人生とは大きな波のような
ものである。
波に逆らって一生懸命泳いでも
努力が全く無駄になる場合もある。
逆に波にうまく乗ることができれば
簡単に成長できることもある。
当院には、そして、私には
今、大きな波が来ているように感じる。
「波」のことを、私たちは別名で
「試練」とも言う!!
土曜日の同窓会の仕事は、何とか無事に終わった。
同窓会も後輩を育てないと、いつまでも
私ばかりが外に出てゆく訳にはいかない。
夜の有楽町付近で、思案に暮れる。
翌日の日曜日、私の起床時間は
5時55分!!ゴーゴーゴーで
日曜日も有効な時間を過ごそうと思う。
日曜日の朝7時30分に、私はある人物と
面会の約束をしていた。
そのある人物とは「天命の暗号」の著者
メキキの会代表の出口先生だ。
私は出口先生の著書を、数年前に読んでいた。
「私にとって、本当に歯科医師は天職なのか?」
「私が生まれてきた目的、天命はいったい何なのか?」
誰もが何度もぶつかる質問だろう。
「天命の暗号」の本を何度読んでも私は
天命について、掴むことが出来ないでいた。
その後、北尾吉孝先生の「何のために働くのか」等の
著書で、今の仕事を一生懸命すれば、いつか自分の、
天職、天命が理解できるとの文章から
とりあえず、自分の天職は歯科医師であると
自分に思い込ませるようにしてきた。
「私の天職は、歯科医師なのだろうか?」
「本当は、政治家が天職なのではないだろうか?」
ベンチャー企業の創始者は?
飲食店のオーナーは??
ホテルの支配人は???
色々な思いが過去にはずっと、私の中で交差していた。
そんな時に、ご縁とはいえ、
出口先生と直接お話が出来るなんて?
お忙しい方なので、遅刻してはいけない!
「タイムイズマネー!!」
そう思って有楽町の駅を早めに出発した。
渋谷行きのホームに出て、出発真近の青い電車に飛び乗った。
青い電車の中で、私は、出口先生の著書を
復習代わりと速読をしていた。
日曜の早朝の電車内は凄く空いていて
速読するのには丁度良い感じだった。
速読には、脳と目を凄く使う。
。。。。。
狭い電車の中で凄く集中していた私は
「大森」「蒲田」と言う山手線には
聞きなれない駅名に、気がつくまで
かなりの時間が経過していた。
。。。。。。。
?ふと我に返った。
「間違えている!この電車は渋谷まで行かない!!」
慌てて、次の駅で飛び降りた私は
品川まで延々と戻り、山手線の緑の電車で
急いで渋谷まで向かうのであった。
約束の時間に遅刻した私を、出口先生は
満面の笑顔で迎えてくれた。
ここで「田舎者なので電車に乗り間違えました!」
と遅刻の言い訳をするべきか?
言い訳はしないで、とにかく遅れたことに関して
謝罪をするべきか?
私は後者を選択した。
しかし、遅刻した事実は変わらない!