東京歯科大学創立120周年
土日と東京に飛ぶ
多くの行動の後で
最終のANA便で帰る。
私は物事をよく考えないで
とにかく行動を起こすことが多い。
成功するためには行動あるのみと
信じていた。
行動することのみが、現実を変える唯一の
方法と信じていた。
しかし、それが、それが。。。??
土曜日の午後2時から東京の帝国ホテルで開催される
東京歯科大学の創立120周年記念式典、講演会、祝賀会に
参加するために東京に移動する。
午後2時に帝国ホテルにいるためには
飛行機を使おうが、新幹線を使おうが
午前中に診療の予約を入れることは不可能だ。
どうせならと朝7時30分発の始発の
ANA便で東京に飛ぶ!
どうせ、土曜日の診療を休んで患者さまに
ご迷惑をかけるなら、少しでもその時間を有効に使おう。
1アクション3ゴ-ルならぬ、1アクション4ゴール、
5ゴールを目指した。
午前9時過ぎには、帝国ホテルに早々と到着した。
ホテル近くで、午前10時から業務上の打ち合わせを行い、
まずは1ゴールの達成!!
午後1時30分には東京歯科大学の創立120周年記念式典
の会場に入り、同窓会の関係者の席に座る。
日本の歯科の歴史は、この大学から始まった。
日本で一番長い歴史を持つこの東京歯科大学の歴史は
日本の歯科の歴史でもある。
日本の歯科で、一番長い歴史のある大学の120周年の記念式典に、
日本の歯科で、一番短い歴史しかない岡山大学歯学部の私が
式典に参加することは何だか感慨深いものがある。
先輩たちの礎(いしずえ)の元に、私たちは仕事を
させてもらっていることを忘れてはならない。
大きな記念式典の講演会の講師は、最近なら
著名な文化人や政治家の先生がされることが多いのだが、
今回の演者は2名とも大学関係者の先生だった。
レジメを読んでも、派手さは感じなかった。
しかし、講演会内容は凄かった。
1名の先生は「日本の歯科の歴史を振り返る話」
もう一名の学長の先生のお話は「今後の大学の展開」の話、
私自身、日本の歯科の過去の歴史を学んで、今後の未来の
展開、戦略を立てる上で凄く参考になった。
歴史がある大学は、やはり凄い!!
参加されていた同窓の先生方も、年配の凄い先生ばかりで
私の友人の、同じ年代の東京歯科の同窓の先生の姿は少なかった。
懇親会が始まり、私が驚いたのは、800名を超える参加者の
方が全て円卓に着席されて祝賀会が進んだこと。
その様子は、まるで昔の貴族の晩餐会のようだった。
落ち着きと、上品さと、威厳を、まざまざと
見せつけられた祝賀会だった。
乾杯はこの日のために、オーストラリアで何年も前から
準備されていたピノロワールの赤ワイン!
ラベルにはもちろん東京歯科大学のマークが入っている。
赤ワインのグラスを持つ私の右手の
スーツの袖が少し変だった。
何と、私のス-ツの右袖がほつれていて、
3cm以上の大きな繊維がヒラヒラと
しているではないか?
ゲッ!朝、気付くべきだった!!
みっともない生き方をしようと
20年近く同じスーツを着続けている私の
スーツはどのスーツもあちらこちらが
裂けてきていた。
一番若い同窓会の私が、歴史を感じさせる
年代物のスーツを来ている。
800名を超える参加者の中で、袖が解れている
スーツを着ているのは私だけだと思う。
みっともない生き方は、自分の生きざまなので
それはそれでいいのだが、
みすぼらしい姿で、目の前の相手に対して
失礼になっては決して良くない。
他の同窓会の先生に2次会に誘われるも
スーツの袖が気になってそれどころでは無い。
帰りの山手線の車内のチラシに、
どこかのスーツフェアが大きく宣伝されていた。
東京のデパートのスーツも今は凄く安い!!
誰かが、銀座の高級キャバクラで、1人5万円使ったと話していた。
5万あれば、東京でも楽勝で2着のスーツが買える。
新しいスーツを買うべきか?買わざるべきか?
真剣に悩む!!!