歯医者が自衛隊!
「私、ここだからインプラント
できたかもしれない!」
今日診療が最後のある方から
ありがたい一言を最後に頂いた。
まだまだ不十分の当院だが、
気配り、心配り、思いやりの心だけは
誰にも負けないようにしたい。
腕立て伏せで上半身、腹筋で中半身、3000mで下半身を
すっかりとやられた私は、自衛隊の凄さをまざまざと見せ付けられた。
常に団体行動!チーム内での協力は必須。
時間厳守は当たり前だが、その時間とは分単位!
上司には絶対服従!しかし誰もがリーダーシップを取る。
そして、そして、一番大切なことは体力!!!
生存自活のための夕食の自炊は、飯ごう炊飯でカレーライス!
皆で協力しあってのカレー作りは本当に楽しかった。
3000mで食欲など全く無いと思っていた私だが
飯ごうで食べるカレーライスは抜群に美味しくて思わず声が出た!
「うまい!!これ!」
しかし悲しいことに食事の時間は15分程度しかなく
最後まで食べきることができなかった美味なカレーライスは
残飯入れに流して、飯ごうを洗わなければいけなかった。
入浴タイムは10分、○○時○○分にどの場所にチームで集合と
決まっているので、ゆっくりと湯船につかる時間すらない!
天幕(テント)での就寝は、6人で1つの天幕だが
誰かのいびきで就寝がなかなかできない!
日本原高原の夜は割りと冷え込んで、毛布とシーツと
寝袋まで支給されるが、明け方は寒くなるかもしれない!
寝袋に入るかどうか?悩んでいるうちにウトウトしてきた。
私は天幕の入り口に寝ていたので、
ゴソゴソと言う天幕の外の音に目が覚めた。
「起床!」小さな声で確かにそう言った。
起床?今何時だ?
時計は午前3時を示していた。
スケジュールには午前6時起床と書いてあったが
昨日、担当の方に起床する時間を確認すると
「こちらが起こしますから大丈夫です!」と言われた。
そうか、そういうことか!
いきなり目が覚めて他の5名に「起床です!」と声を掛けた。
すると「寝ぼけてるんじゃないの!」
「冗談だろ!」と誰も信じてくれない!
そりゃ、そうだ!朝の3時である。
しかし自衛隊は災害救助では何時に起こされるかわからない!
と聞いたことがある。
回りのテントで確信すると、起床は午前3時、洗面を終えて
午前3時半に各班で集合するこいとがわかった。
テントの前には大きリュックサックが置かれていて嫌な予感がした。
3時半に集合した私達は「行軍(こうぐん)」といって
20キロもの重い荷物を背負って、一列になり、一言も言葉を
発しないで延々と真っ暗な夜道を歩き続けた。
この行軍は3時半から、4時間30分に及び、これが凄くきつかった。
体調不良を訴えていたUさんか、Nさんが、途中でリタイアすれば、
2番目にすぐに自分もリタイアしようと、私はまた姑息なことを考えていた。
カラダはフラフラで、足はパンパンに張り、寝不足で半分眠りながら
20キロを私達は歩ききった。
あのきつい行軍を、誰一人リタイアしないところに、ある意味で岡山政経塾の凄さがあり、結局私も最後まで皆と共に歩ききることができた。
24時間100キロ歩行のときは、5枚足の爪が剥がれた私だが
今回の行軍で2枚の爪が剥がれようとしていた。
最後の最後に、戦車に乗せてもらって大きくはしゃぐ私達は
恐らく昨日までの私達とは、大きく顔つきが違っていたように思う。
今回の2日間の体験入隊に際して、本当に多くの学びと、気づきを得ることができたことに感謝すると同時に、自分の不甲斐なさを感じる2日間でもあった。
自衛隊!恐るべし!!
今年の当院の研修旅行は
日本原で決まりか?