院長 自衛隊に入隊する!
岡山大学歯学部の後輩2名が
見学で来院する。
彼らはまだ学生!歯学部の5年生だ。
歯学部5年生と言うと一診が始まる前で
色々と本当に大変な時期!
そんな大変な時にわざわざ時間を作って
当院に見学に来る心意気が素晴らしい!
彼らと話していると、昔の自分を見ているようで懐かしく思いながらも
あの日に帰りたいと、思うのでなくて
「今の自分が一番最高!」と思える自分がうれしい!!
土曜日と日曜日の2日間、私達30数名は日本原の自衛隊駐屯地にいた。
岡山政経塾のK事務局長から、自衛隊の体験入隊の話を伺ったとき、
私はすぐに参加の意思を表明した。
その理由は、私達は、日本人として、日本で生まれて、日本で生活している。
そんな私達は、もっと自衛隊のことを知るべきだと思ったからだ。
これだけ全世界で天災が起こり、日本が近い将来、戦争に巻き込まれないと
誰も断言できない今、自衛隊の役目は今まで以上に大きくなっているように思う。
そんな私だが、今回の体験入隊に際して、物の準備は、前日にほぼ済ませていたので、大きく困ることは無かったのだが、体と心の準備が全く出来ていなかった。
どこかで今回の自衛隊体験入隊を甘く感じていた自分がいた。
私達は、自衛隊の人にとっては、あくまで部外者のお客様なので
自衛隊への体験入隊は、あくまでキャンプの延長線上にあって
テントを張って、野外でご飯を作って、キャンプファイヤーで盛り上がる!
そんなイメージを持っていた私はお馬鹿さんだった。
(24時間100キロ歩行をこなす我々のために、自衛隊の方が
特別メニューを作ってくださった事実は、後から聞いた。)
初日の体力測定は、私の体力を測定するだけでなく、
限り少ない体力を、限りなく奪っていった。
自衛隊流腕立て伏せ!腹筋の測定は20代の学生に混じっても
恥ずかしくない上位の数字を挙げた。
「中野先生、若いですね!」その言葉が私の闘志に火をつけ、そして
無残にも体力をドンドンと奪い去っていった。
最初の2科目で、私は持てる力を全て出し切ってしまっていた。
それからすぐの3000m走で、私は泣きを見た。
3000mを、走るの何十年ぶりだろう?
本当にきつく、他の誰かがリタイアした瞬間に、
2番目にリタイアしようと、姑息なことを考えていた。
しかし、誰もリタイアしなかった。
足がイメージと違って前に出ない!体が錘を持っているように重い!!
女性に抜かれて、一番の人には2周も抜かれて、2周遅れで
18分も掛けて、何とかゴールインした。
正直、死ぬかと思った!!
2日間のメニューでこの3000mが一番きついと
私は思っていた。
しかしそれが甘い現実だと言う事を、私はすぐに
思い知らされるのであった。
PS、自衛隊の方々には本当にお世話になりました。
体力検定は級外でしたが、一生懸命頑張りました。