「あなた！遂に来たわよ！」
と妻が私にブラックカードを示した。

クレジットカードの最高峰！
アメックスのブラックカード！！
あのゴールドカード、プラチナカードの上のクラスで
センチュリオンカードとも呼ばれて、選ばれたものだけが
所有できるブラック！！

このカードを持つと、どんなホテルな有名レストランでも
２４時間前であれば必ず押さえられると噂されている！

年会費だけで数十万円と噂されている！！

でもそんなカードがなぜ私に？

よくよく見ると「選ばれたあなたに！デオデオブラックカード」
と書かれていた。

昨日、新規で当院に来院された患者様から暖かいメールが届く！

当院のスタッフのフレンドリー、かつホスピタリティに溢れる態度を
誉めてもらいながら、、当院へ来る道すがらの
【旧道が、とても情緒に溢れていて、昔からの人々の生業を感じるようです！】
そのようなコメントを頂いた。

当院の立地は決してよくない。
バスや多くの車が走る国道１８０号線からは遠く離れていて
「旧道」と呼ばれる場所によっては車がすれ違えない、時間によっては
進入禁止の場所で歯医者を開業している。

開業前のリサーチでは、「こんな場所では絶対失敗しますよ！」と多くの会社の方からアドバイスを受けた。

その方のメールの文章は、なぜか私に、かなり昔の情景と共に
幼少時代の記憶を蘇がえらせた。

当院の住所は岡山市矢坂東町
矢坂東町は以前は「矢坂茶屋」と呼ばれていた。

万成からの旧道に峠があり、その峠を越えた旅人がこの矢坂のお茶屋さんに
おいて、少しのんびりとお茶を飲みながら休憩するお茶屋さんが沢山あったので
この地は「矢坂茶屋」と呼ばれていた。

今ではほとんど車の通らない、当院の前の旧道は以前は
メインストリートで多くの旅人の往来があったのだ。
そしてその多くの旅人は、この地において、お茶屋さんで、一杯の
お茶とお菓子で、その旅の疲れを癒していたのだ。

峠のお茶屋さんがあった場所で、私は歯科医院を開業している。
開業前にその土地の磁気を計測すると、「イヤシロチ」に近いかなり高い磁気と言われた。

この場所は昔からそういった場所だったんだ。
私の頭の中に、この場所で寛ぐ旅人の姿がフラッシュバックして、すぐに消えた。

私がこの場所で歯医者を開業したのは？

自分の意思からか？

それとも何か大きな力に誘導されたのか？

それは誰にもわからない！！

しかし私がこの場所で与えられた役割は、この地に来られるかたに

安心してお茶を飲んでいただける、そんなお茶屋の主人で

あることは間違いない！！

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。