ベトナムのコリアタウン
肝心のベトナム第4の都市
日本人は市内にどれだけ住んでいるのか?
また現地の日本人対象の歯科医院は
どれだけあるのか?
全てが不安であったが、私はある嫌な
過去の思いに支配されていた。
10年以上前、ある人から薦められた
ベトナムのカジノホテルへの不動産投資
これ自体が詐欺と分かったのは数年後であったが
その目的で私はベトナムのある都市を
一人で訪れていた。
ベトナムには過去にホーチミンもハノイも
数回滞在していたので慣れているはずと思っていた。
空港で5万円をベトナムドンに両替した私は
日本からベトナムまでの移動に疲れ果てていて
ホテルの方に薦められたマッサージの店に
ホテルの前で乗車したタクシーに乗っていた。
ホテルからかなり遠く40分、いや1時間程度
私はタクシーに乗っていた。
時間ではなくて私が恐れを感じたのは
タクシーメーターの数字が上がるスピードだった。
クレージーに感じるほどタクシーのメーターの
数字は上がっていった。
今思うにあのタクシーのメーターは
違法に改竄されていた(はず)
60分後にマッサージ店に着いた私の
タクシーメーターのベトナムドンの数字は
7000000ドンを示していた。
700万ドン?
日本円で幾らだ?
ここで私は最大の失敗を犯した。
空港で両替した封筒をそのまま運転手に
渡して、必要な額を取ってくれと英語で
言ってしまった。
私の手元には10000ドンの紙幣が3枚だけ残されていた。
マッサージ店からの帰りのタクシーは
3万ドンでお釣りが来た。
私はベトナムの初日で全ての所持金を
失うことになった。
あの時の思いがあるから今回は
絶対にタクシーは乗らないで
現地の乗車アプリ「グラブ」だけを使った。
このグラブが大正解だった。
どこでスマホを押しても1分から
3分も待てば、どこでも、すぐに車が来る。
またベトナムのグラブは凄く安く
60分乗っても2000円程度だった。
近場は200円から400円程度で
すぐにどこへでも行けた。
私はそのベトナム第4の都市を
隈なく移動して調べまくった。
ここはベトナム?
なぜかハングル語の看板が
ベトナム語の横に多く掲載されていた。
歯科医院ではないが
流行っているお店に数件行ってみた!
「アンニョンハセヨ!」
ベトナム人の店員さんが
私たちを見て韓国語で挨拶をしてきた。
この都市はダメだ!
ベトナムのその都市は韓国から
直行便が1日に何便も飛んでいて
ニューヨークやロスアンジェルスと
同じ様に「コリアタウン「が形成されていた。
「ケンチャナ???」