歯医者の質問力
先日のテレビを見た親戚が
「こーちゃん、髪が薄くなったね!」
と言ったらしい!!
誤解の無いように話しておくのだが
私の髪は40代後半を迎えて白いものが多くなっているので
白髪染めをこれから私の人生が尽きるまで
一生使い続ける決心はついている。
しかし、しかし、決して、決して、私の髪は薄くなっていない!!
ちなみに増毛剤はリアップとリゲイン!どちらが効果が高いんだろうか?
今日の午前中、当院はステキなお客様を2名お迎えした。
岡山大学歯学部後輩のU歯科のAさんとBさんだ。
U歯科に見学に行ったスタッフから、U歯科のAさんの働きや
仕事に対する姿勢が本当に素晴らしいと私は報告を受けていた。
そしてU先生に当院の水曜ミーティングでAさんのお話がぜひ聞きたいと
無理を承知でお願いしたのだ。
そしてそして今日その願いが叶った。
U歯科のAさんとBさんはお昼のミーティングの前に
朝の朝礼から当院の見学のために来院されていた。
私がまず凄いと思ったのは、見学を前に先日
Aさんから1通のメールが届いた時だった。
当院の見学に際して、50項目に近い数の質問状が私に届いたのだ。
私は「質問力」をとても重視している。
自ら成長するスタッフは、現状維持に満足しないで必ず進化しようと
あらゆるものに疑問を持ち、変化しようと試みる。
人間は進化し続ける動物なので、現状維持は維持ではなくて退化なのだ。
自分を成長させようと思っている人間は
必ず自分にセルフカウンセリングを行っているし
他人にも的確な質問を行い続けている。
質問力のあるスタッフは、こちらが指示しないでも行動を起こすし、その結果必ず成長する。
お昼のミーティングではスタッフ一同唸ることになった。
行動量が半端ではない!
院長の指示待ちでなく、自ら自主的に行動している。
設定している目標の数が凄く多い。
達成している目標の数が凄く多い。
気が効く!
気がつく!
当院の良い点をピンポイントで指摘できる。
いやはや凄いスタッフがいたものだ。
しかし私が驚いたのはAさんの凄さだけではなかった。
今朝U歯科のもう一人のスタッフBさんの顔を見て私は驚いた。
Bさんは結婚して名前が変わっていたために、今日まで気がつかなかったのだが
Bさんは以前当院に2年間勤務していたNさん本人だった。
Nさんは10年以上前に歯科衛生士学校を卒業すると同時に当院に就職した。
頭が良くて、反射に優れていて、手先の器用なBさんに
私は新卒ながら信頼して多くの仕事をお願いした。
Nさんは間違いなく当院の今後10年の大きな武器になると
私は確信していた。
しかしそのNさんから当院で2年の勤務を終えた頃、
「別の道に進みたいので退職させて下さい!」と話があった時は
本当に私自身大きなショックを受けた。
涙が自然に流れてきた。
才能あるNさんの個性や才能を十分伸ばすことが出来なかったことはもちろん歯科衛生士としての仕事に、誇りや遣り甲斐を持たせることが出来なかったことに本当に後悔を強く感じた。
一時は飲食の道に進んだNさんが、数年後歯科衛生士に復帰したことは
風の噂で聞いてはいたのだが、まさか今日この場で10年ぶりに再開できるなんて!!
本来なら抱き合って喜ぶシーンだが
お互いに大切な家庭があるので、そのシーンはカット!!
そのAさんとBさんから私に最後1つの質問があった。
「なかの歯科では、どんなスタッフを採用していますか?」
私はその質問にゆっくりと、そして胸を張って答えた。
「私はスタッフを家族と思っています。
スタッフを自分の子供や妹として私が心から愛せる人を私は採用しています!」