日本脱出!
今年の当院の年末年始の休みは長い!
有給休暇もなかなか取れないほど
忙しく働いてくれている当院のスタッフのためにも
休む時は思い切って休まないといけないと
真剣に思う。
12月27日の急患の方の診療を終えて
2007年の当院の、そして私の歯科医師としての
仕事は全て終了した。
仕事が終わったその足で私は岡山空港へと向かった。
今年の年末年始の休みの間、オーストラリアのシドニーで
過ごすためだ。
今回の旅も、休暇(バケーション)と言うよりも、ほとんど仕事の色合いが強く
現地で多くの人に会って、多くのことを吸収することが出来た。
多くの目的が達成できて、新年のスタートとしては
本当に素晴らしいスタートを切ることが出来たと自分では思っている。
年末年始の海外旅行のチケットは高いんじゃないかと
思われる方が多いと思うが、これは海外発券を使えば
かなりお金を節約することが出来る。
今回も台北発券のチケットで無事シドニーまでたどり着いた。
シドニーは1年半ぶりであった。
私は自分の歯科医院の仕事に他業種のテクニックやスキルを活用したいと
いつも思っている。
私は日本での歯科医院の仕事に海外の歯科医院のテクニックやスキルを
活用したいといつも思っている。
また自分自身の今の立ち位置や、私が生まれ育っている日本という国の
立ち位置を知るためには、海外に短期間でも身を置く事は本当に必須だと思っている。
そのために今回私はシドニ-へやってきた。
多くの目的を達成しようと私はかなり意気込んでいた。
岡山空港から羽田へ飛び、羽田空港から成田空港へと移動して
JAL便でシドニーヘと飛ぶ!
そしてJALのエコノミーの狭い空間で10時間弱を過ごすのだが
ここから予想外の腰痛に悩まされることになった。
それでも気力で眠ってシドニーを目指した。
1年半前にシドニーへ来た時は
「1オーストラリアドルが遂に日本円の80円を越えた!」と
現地の日本人は大騒ぎをしていた。
しかし今回、1オーストラリアドルは100円を越えていた。
その上にシドニーではニューイヤーのカウントダウンの花火大会があるので
オーストラリア全土から人が集まりホテルの料金は
普段の2倍から3倍までアップする。
何とか取れたリッジスワールドスクエアの年末年始の宿泊料金は
日本のリッツカールトン東京やペニンシュラ東京の宿泊料金とほぼ同じであった。
しかしインターネットのホテルの外観の写真と現地のホテルの実物があまりにも違うのでその余りの違いにも私はまず驚いた。
このホテルの1351号室は13階と勝手に解釈した私は、部屋からの眺めに期待した。
しかし着いた部屋はなぜか3階にあって部屋の窓の外にはすぐに横のビルの壁があった。
「この部屋が1泊日本円で63000円?高すぎる!!」
ホテルの冷蔵庫の飲み物は高いからとホテル前の
韓国人が経営するコンビニに行き、生きる上では大切な水を
500mmのペットボトルで3本購入!
レジで支払ったお金は日本円で970円!
ペットボトルの水が3本で1000円近い!!高すぎる!!!
シドニーは今物価が凄く高いとは聞いていた。
しかしこれほどまで高いとは?
モノレールの1区間が400円!普通のレストランの
メインディッシュが1皿4000円から5000円!
日本の円の価値がこれほど落ちているとは?
日本はいつまでもアメリカに続く経済大国だと幻想を持っていると
足元をすくわれかねない。
オーストラリアの聞いたこともない会社が日本に来て不動産を買っていると年末にニュースで聞いたことがあったが
なるほどここまで日本円は価値を失っているのかと
国力の違いをまざまざと見せ付けられるのであった。
多くのオージーが北海道のニセコを目指すのも同じ理由である。日本は凄く安いのだ。
しかしこの部屋でこの料金は納得できないと
私は暗い部屋で痛い腰をさすりながら電話に向かって
シドニー中のホテルに電話を掛けて年末年始の部屋の空きを
聞きまくるのであった。
「オー!フルブッキング!!」その回答を何度も何度も
聞きながら、シドニーでの1日目の夜は更けて行くのであった。
今日の教訓:シドニーの物価の高さ、日本円の価値の低さ、この街のデブの多さを認識せよ!!