そしてカンボジア その2!
カンボジアの学校に夏休みが
あったとは?
甘かった!!
学校を後ろ髪を引かれる思い出で出発して、いつもは多くの子供達が学校に通ってくるアンコールトムの近くの集落を訪ねた。
アンコールワットやアンコートトムを訪問する観光客の土産を売る屋台の奥にその集落があった。
集落の家の作りは高床式住居!壁はバナナの皮で出来ているような穴開きの
狭い住居の中では、数名の住人が朝食を食べたり、ニワトリの世話をしていた。
日本史で学んだ弥生時代の住居のイメージだった。
その高床式住居の住民は、Tシャツを着てタバコを吸っていた。
物売りの子供達は靴は履いていなくシャツはドロドロだった。
しかし目の輝きは日本の子供にない輝きを持っていた。
タイムスリップしたような妙な気分を感じた私は、気を取り直してカンボジア人の友人の住まいに伺うことになった。カンボジア人のAさんはご主人が学校勤務!奥様は銀行に勤務している。
カンボジアのシェリムアップの田舎では、かなり裕福な家庭に属すると思われた。
車で赤土の道を進み、マーケットの奥にAさんの自宅はあった。
60坪ほどの広い敷地は鉄製の門で囲われていた。
Aさんに招かれながら自宅に入ると私はそこで奇妙な光景を目にした。
Aさんの自宅にはもちろんエアコンはない。電気は通じているものの
ガスも水道もない。
水は庭の井戸から直接くみ上げている。
そのAさんの寝室にはソニー製のテレビとDVDデッキとテレビゲームがあるのだった。
テレビのアンテナがないAさんのお宅ではDVDとゲームためだけに
このSONY製のテレビは存在していた。
隣のリビングの一角で食事が作られていた。
ガスの無いAさんのリビングでは室内で薪を焚いて火を起こしていた。
その簡易キッチンの臭いは普通の日本人には厳しかった。
室内の薪とSONY製のテレビ!
急激に西洋の文化が入り込んで大きなギャップを生じているように感じた。
早朝から積極的に走り回っていたが飛行機の時間まで数時間となり
シェリムアップナンバー1のホテルを見学することになった。
そのホテルとは「アマンサナ」
何とあのアマンがここシェリムアップにあるのだ。
このアマンサラにはカシータの高橋オーナーも何度も足を運んだと聞いていた。
アマンサラのフロントで「私はカシータの高橋オーナーの友人である岡山の歯科医師でこのホテルの見学をお願いする!」と言うと高橋オーナーの名前が聞いたのか凄く丁重な扱いで客室からスパまで見学できた。
このアマンサラのプール付きのビラの宿泊代金は1泊1000ドル以上!
1泊でベトナム人の平均月収の数か月分が飛んで行く!
何か釈然としない思いを感じながらシェリプアップの空港へ向かった。
空港でお土産として私はカンボジアの小さなチョコのパックを5つ購入した。
代金の30ドルをカードで支払いながらこの30ドルは
朝の5時半からずっと運転手として私達の車の運転をしてくれたカンボジア人「トム」の月収の半分になることに複雑な思いを感じた。