見えない矯正
診療中に問い合わせの電話が入ることはよくあることだ。
基本的に診療中は患者様がいらっしゃるので、私自身は電話に出ない。
受付のスタッフが対応してくれるのだが、かなり専門的な質問になると
私に助け舟を求める時もある。
今日の診療中「見えない矯正」についての問い合わせがあった。
問い合わせの男性は、かなり詳細な事情を把握していて
受付のスタッフでは対応できなくて、私に電話を変わって欲しいと言ってきた。
質問の内容は、今はやりの透明なマウスピースを使っての矯正治療について!
「誰でも出来るのか?」「どこまで治るのか?」「○○システムと××システムの違いは?」
システムの違いはあれ、根本的な歯の動かし方は同じなのだ。
声を大にして言うが、マウスピースを使った矯正治療は限界がある。
誰でも、どんな歯並びでも治る!と書かれているホームぺージもあるらしいが
誇大広告も甚だしい!
何でも治るなんて、どう考えても怪しい!!
アメリカのインビザラインの欠点を全て改良したシステムで
どんな歯並びも治すことができるシステムなら、間違いなく日本中の歯医者が飛びつくだろう!!
今までの矯正専門医は死活問題となる。
よく考えて欲しい!
そして必ず治療前、治療後の写真や症例を沢山見せてもらうこと!
カウンセリングに時間を十分かけること!
その場では結論はださないこと!
審美歯科でもインプラントでも、私がカウンセリングで口を酸っぱくして言う事!!
それは、何もしないこのままと言う選択肢を必ず入れること。
そしどんな治療行為にもメリットとデメリットが必ずあることを知ること。
あなたの歯の幸せを守るのは、私達歯科医師ではありません!
あなた自身です。