ラミネートベニア
今日ラミネートベニアを希望される方が数名来院された。
ラミネートベニアは薄いセラミックを歯に貼り付ける治療法で新しい方法では、決してないのだが、メタルを使わない利点と接着剤の進歩によって、当院でもここ数年大変需要は伸びている。
イメージとしては付け爪を想像してもらいたい。
歯の表面のみ0、5mmから0、7mmほど薄く削って、薄く調整されたセラミックのラミネートベニアを歯に接着させる。
芸能人も多く治療を受けられている歯科の審美歯科治療だ。
ラミネートは歯を削る量が大変少なく、ほとんどの場合、麻酔さえいらない。またノンメタルのため、大変透明感もあって美しいのだが、欠点も存在する。
まずは価格が高いこと!当院でも1本85000円!上下16本されると×12!!かなりのご負担となってしまう。
もう1つの欠点が仮の歯を作るのが難しいこと!
仮の歯を入れないことが昔は多かったが、最近はそんな訳にはいかない。
プラスティックの薄い歯を調整して、ピンスポットでワンポイントのみ接着剤で付けるのだが、余り接着を多くすると、本式の時に外れない。少なくしすぎると本式の装着までに剥がれてしまう。
そのさじ加減が大変微妙なのだ。
しかし今までのセラミック治療での全体のかぶせと違って、ラミネートは表側だけなので、型取りも装着も、かなり楽ではある。
全体の周囲を合わせるのと、表側だけ合わせるのでは、私達歯科医師の注意力や集中力もかなり違う。
新しいステージに入ったラミネートベニアテクニック!しばらくは右肩上がりに需要が伸びることだけは間違いなさそうだ。