6時間リレーマラソン
6時間耐久リレーマラソン、4名から10名の
メンバーがたすきを繋いでゴールを目指す。
1周は1、3キロ!
5回か6回、ゆっくりと走れば
大丈夫だと、私はなめていた。
だから吉備路マラソンのように今回は
1回も事前に練習のランさえしなかった。
前日の土曜日も妻とタイ料理を食べ
その後、2軒のバーを梯子してしこたま飲んだ。
なめていた。
今回、なかの歯科クリニックでは、院長の私と7名の
女性スタッフの8名でこの6時間リレーマラソンに
初エントリーした。
私は走ることに少しだけ自信があった。
確かに私は昔、岡山政経塾の24時間100キロ歩行で
同期の仲間の中で、第1位でゴールした。
確かに、私は昔、そうじゃ吉備路マラソンで、
フルマラソンに初挑戦して、完走した。
だから、だから、今回のリレーマラソンをなめていた。
私は他のチームの方々が事前に入念にアップをしているのに
スタッフを連れて、ロイヤルホストでモーニングを食べた、
それも胃にもたれる甘いフレンチト-ストを!
ジャンケンで第1走者を決めたスタッフが嫌がっていたので
私が代わりに第1走者を走ることにした。
楽勝と思っていた!
1回目のランは、普段より体が重くまずい感じがした。
しかし、1、3キロ、1回も歩くことなく順調に
走ることができた。
1時間後に回ってきた2回目のランは、体がほぐれたのか?
すこぶる好調で、このまま2週でも、3週でも回れる気がしていた。
途中から当院の女性スタッフの活躍は素晴らしく
自ら、2周連続や、3周連続の走りを見せて
当院の順位はドンドン上がっていった。
しかし、しかし、3回目のランで、私はゲートと出る前に
心肺に大きな動悸を感じ始めた。
そして、スタジアム外を走り出した時に、目の前が
白くなってゆくのを感じた。
まずい!
私の肺と心臓が根を上げている。
私は急にペースを落とし、最後は歩き始めたが
私の肺と心臓は、中々元に戻ることは無かった。
スタジアムに戻ると、一気に私の肺と心臓は
悲鳴を上げ始めた。
まずい!
このまま私は倒れるのか?
タスキを繋がないまま、タンカで運ばれるのか?
スタジアム内をずっと歩いて、何とかタスキだけは繋ぐ!
2回目はあれほど好調だったのに、何で3回目は?
4回目のランも、同じだった!
少し走るだけで、私の肺と心臓は悲鳴を上げた。
また目の前が白くなり、このまま死ぬんじゃないかと
怖くなる私がいた。
5回目のランも、私の肺と心臓の状況は元に戻らず
半分以上歩きながら、何とかタスキを渡した。
なかの歯科クリニックの私以外の女性スタッフは
皆普通は走っていないスタッフだったが、本当に
良く頑張ってくれた。
しかし、中学時代陸上部だった、院長のこの
私が、完全にストッパーになった。
企業チーム、402チーム中
なかの歯科クリニックの順位は392位だった。
なめたら、あっかんーーっ!
なめたら、あっかんーーーーっ!!
昔のあの悪夢が私に甦ってきた。