私が入れた歯を私が外すことは?
患者様からバレンタインのチョコレートを
早くも頂く。
正直、無茶苦茶うれしい!
男性って、中学生の時から
基本的に成長してはいない。
もちろん義理チョコであるのだが
私のためにチョコを買って下さって
届けて下さった気持ちに感謝!!
いつまでもチョコレートを患者様から
頂けるような若々しいイケメンの歯科医師に
なりたいと心から思う、
でも、それでも、もうすぐ49歳!!
歯科医院を開業してもうすぐ20年になる。
20年で2万人以上の患者様が
こんな辺鄙な当院にまで来院された。
これは奇跡、軌跡としか言いようがない。
2万人!有難いと思うとともに、カルテを見ると
20年近くずっと家族で通われている患者様も多く
これまた感激するしかない。
当院を初診で来院される方は、ほとんどの場合
歯科医院に通われるのは当院が初めてではない。
今までに数軒の歯科医院を経験されて、どなたかの
ご紹介で当院に来院される方が多い。
そのような方の場合、他の歯科医院で治療されて、
また悪くなった歯を私が再治療することが多い。
そんな時、私たちは案外気軽に再治療をすることが
出来る。
これは、再治療になった責任が自分には全くないからだ。
しかし、しかし、当院に20年近く通っている方は
私が過去行った治療が悪くなって、再治療をすることになる。
再び悪くなった原因は、私にも必ずあるのだ。
今日も私が10年以上前に入れたブリッジを
再治療のために外さないといけなくなった。
私たち歯科医師は誰もがそうであると思うが
自分が一度した仕事は一生もってほしいと思っている。
だから自分がした仕事を再治療することは
ある意味で敗北であり悲しい治療でもある。
そんな悲しい思いを感じながら、本日ブリッジを外そうと
したのだが、これがまた案外しっかりと接着していて
全く外れる気配がない。
除去用のバーを何本も使う!
1時間と長めのアポイントは正解だった。
しかし、取れてほしくない時によく取れて
取りたいときに、全く取れない歯なんて!!
人生と同じで、自分の思い通りに
進むことは中々無い!!
歯の治療も人生の縮図なんです。