ワインの好み
周りを見渡しても若輩者の私であるが
「あんたのお父さんには昔から
お世話になっておる!」と多くの方に
声を掛けられる。
父親がいるから私がいる!
ご先祖様がいるから今の私がある!!
中野の名に恥じない行いをしたい!!!
3年の任期を私は全うしたい。
11月の土曜日は学会や同窓会の仕事で
ほとんど診療が出来ない私!
26日の土曜日も早朝の新幹線で大阪に向かう。
大阪歯科大学創立100周年の記念式典に
参加するためだ。
式典は懇親会は大阪国際会議場とリーガロイヤルホテルで
開催され、司会は俳優の辰巳琢郎さんとフジテレビの佐々木恭子さん!
記念コンサートの指揮者は西本智美さん!
いやはや凄いと思うしかない私だった。
懇親会では、ワイン好きで有名な辰巳さんから
「今日は多くの種類の素晴らしいワインを用意しております!」
とアナウンスがあった。
実は私は元々アルコールに弱く、ビール1杯で顔が
真っ赤になるのだが、ワインだけはアルコールの中で
唯一好きと言える範疇に入る。
多くの先生がワインを楽しむ中、私は
次の予定があったので、美味しそうな高級ワインを
我慢してウーロン茶をがぶ飲みしていた。
土曜日の夜、大阪から移動した私は
あるホテルで夕食を食べていた。
土曜日の全ての仕事が終わった夜の8時過ぎ!
後は寝るだけの私は、そのホテルのレストランで
食事の友として赤のグラスワインを1杯だけ頼んだ。
するとホテルの方から
「今。ボージョレーヌ-ボーのキャンペーンをしていて
普段は1杯1500円のグラスワインですが
ボ-ジョレーも含めて数種類のワインが飲み放題の
プランで2000円です!」と言われて
そのプランをお願いする。
でも実は私は、ボージョレーヌーボーは
余り好きでは無かった!
女性に例えるなら、私は単に若いだけの女性より
匂いが沸き立つような熟女の方が好きなのである。
白ワイン1杯と、ボージョレー以外の赤ワイン1杯だけ
飲んで、私のささやかな飲み放題は終了した。
私が飲んだ赤ワインはかなり軽めのワインだった。
部屋に戻り、パソコンで資料をまとめながら
珍しくもう1杯ワインを飲みたくなった。
ルームサービスのメニューを見ると
グラスワインは1杯1900円!
ハーフサイズの赤ワインなら
フランスものが6000円以上する。
迷いに迷って赤のグラスワインを
ルームサービスでオーダーした。
ワイングラスに赤ワインが注がれた状態で
部屋に届くと私は信じていた。
しかし、チャイムが鳴った後、ウェイターの方は
空のワイングラスと1本のワインボトルを持って
部屋にやってこられた。
私の目の前でワインのボトルから
グラスへ注いでくれるサービスのようだ。
少し嬉しく思った次の瞬間!
ボトルの形を見て嫌な予感がした。
ボトルが撫で肩の形をしている。
その上にコルクでは無くてキャップで
閉める形だった。
「本日のグラスワインとして
ボージョレ-ヌーボーをお持ちしました!」