印象の残る患者さま
当院のインプラント専門サイト
インプラントサロンのプチリニューアル!
今回の目玉は院長動画でQ&A
8つの動画を一度にクリックすると
8人の私が一気にしゃべり出す。
自分の声のハモリを聞く私は、やはりどこか変??
開業19年と少しで、今日の新患の方のカルテナンバーが
19700番台!20000名に近い患者様に当院に
来院して治療を受けて頂いた計算となる。
2万名の中から、私は今でも印象に強く残っている
患者さんを思いだしている。
数日間、私は19年間当院で歯科治療をしてきて
印象に強く残っている患者様をご紹介したいと思う。
今からかなり昔のこと、奈良県在住の女性の
お母様から相談メールを頂いた。
メールの内容はこんな感じだった。
「私の娘は30歳になりますが、20歳の時から10年間自宅に引き籠っています。
引き籠りの原因は娘の歯にあります。娘は虫歯がひどく、コンプレックスが大きいので
他の人と接することが出来ません。
そんな娘が先生の医院のホームページを見て、ここなら通えそうと言っていますが、
診てもらえますでしょうか?」
私はすぐに診療を承諾したのだが、娘さんから、診療に際して
事前にある約束をして欲しいと言われた。
「他の患者さんがいない時に診療をして欲しい!」
「先生以外に、例え歯科医院のスタッフでさえ自分の歯を見せたくない!!」
奈良県から延々と3時間以上の時間をかけて
その女性とお母様が当院に来院された。
診療日は当時、診療をしていなかった木曜の午後だった。
私はその女性と長い時間話をした後、彼女の口の中を
診せてもらうことになった。
数本の残痕があり、犬歯も真っ黒に変色していて
さすがに若い女性としては困っている状況に間違いはなかった。
それから毎週のように木曜午後の特別診療が始まった。
奈良から3時間以上掛けて来院されるので
診療時間も2時間も3時間もかけて濃厚に進めて行った。
最初の数回はお母様も同伴されていたのだが
数回目から、彼女も自信が付いたのか?一人で
来院されるようになっていった。
不思議なことに治療が進むにつれて彼女が
どんどん明るくなるのを感じた。
最初は、化粧っけも無し!服も地味で、いつも下を向いていた彼女も
診療が終わるころには、化粧もきちんとして、服は明るい色を
選び、はきはきとした感じに急速に変化を遂げて行った。
最終のセラミックが全て入り、私は満を持して彼女に手鏡を渡した!!
「これがあなたの新しい歯です!」
私は彼女が号泣することを想像していた!!
この数カ月彼女は本当に嫌な歯の治療を本当に
良く頑張った。
多くの歯を抜歯して、多くの歯を削って
そして、そして、歯科医師の私の方が
なぜか鏡を渡しながらウルウルしていた。
そして!そして!!