インプラント外科スーパーテクニックセミナー
入れ歯を作った患者さまから
お礼のお手紙を頂く。
「今まで長い間、入れ歯の不具合で悩んでいて
大学病院も含めて多くの歯科医院に通いましたが、
どこでもいまく行きませんでした。
しかし、娘の紹介で、なかの歯科に通って
新しく入れ歯を作り、今では他の家族と
ほとんど同じものが食べられるようになりました。
先日、90歳になりました!」
うれしいお手紙に、歯科医師になってよかったと
心から思うが、誰でもこんなにうまくゆく訳では無い!
入れ歯の治療は難しい!入れ歯の治療は本当に難しい!!
しかし、私は今回の手紙を、歯科技工士のYと共に喜びたい!!!
日曜日、早朝からの出口先生との面会も終わり、
渋谷から、日曜日のセミナー会場の田原町駅まで
地下鉄銀座線で移動する。
地下鉄なので、銀座線のホームは地下にあるとばかり
信じて、渋谷の地下をホームを求めて彷徨う。
まさか、地下鉄のホームが3階にあるとは夢にも思わなかった。
日曜日は、マイクロテック社が主催する
「インプラント外科スーパーテクニックハンズオンセミナー」
に参加するために田原町に向かった。
このスケジュールが凄くて、朝の9時半~夕方の5時半まで
キツキツのスケジュールだ。
講師の嶋田先生は、明海大学歯学部の教授で、少し前に
インプラントの外科のテクニックを記したDVDを発売されたばかり、
今や講演会やセミナーで引く手数多の人気講師の先生だ。
長時間のセミナーとは言え、インプラントのセミナーの
価格はすこぶる高い!
1日のセミナーが12万円近くする。
(スーツなら4着は買える!)
岡山からの参加なら、交通費と宿泊費と
銀座での飲み代も別途かかる。
しかし、それでも私たち歯科医師は医療を続ける以上は
学び続ける義務がある。
私が尊敬申し上げる山形県酒田市の熊谷先生は
「歯科医師は学ぶことを止めた時点で、歯科医師免許を返すべきだ!」
と言われていた。
同感!
「医療は、日進月歩進化し続けている。
学ばない歯科医師は臨床をするべきでない!」
私もそう思う。
インプラント治療に関しても、顎の骨の条件の良い方の治療は
まだいいのだが、当院には他の歯科医院で
「骨がないからインプラントはできないと断られました!」と
言われる方も数多く来院される。
骨が無いところに、骨を新たに作って
私たちはインプラントを埋入しないといけない。
大きな骨のブロック骨移植!
チタンメッシュプレートの使い方!
サイナスリフト、ソケットリフト!!
今回の実習で、私は初めて豚さんの上の顎の
骨を使った実習をした。
豚のサイナス(上顎洞)は人間のそれに
割と似ているので、豚のソケットを使って
私は何度も何度もサイナスの自習をした。
豚の上の顎骨には、目ん玉が付いていた。
私が豚のサイナスにドリルで穴を開けたときに
豚の目玉が一瞬動いたことを私は見逃さなかった。
「豚がゾンビになって生き返った!」と
私は体を後ろにのけ反らせた。
良く見ると横のスタッフの方が、圧縮した空気を
豚に吹きかけてくれていた。
実際は、その空気の圧力で
豚の目玉が動いただけだった。
スタッフの方が空気を掛けるたびに
豚の目玉は上下に動いた。
豚の目玉が動くたびに、私は「ヒッ!ヒッッ!!」と
小さな唸り声を上げるのだった。
インプラント外科スーパーテクニック取得も
楽じゃない!!