バンコクの新空港で!
スタッフが空港でパスポート紛失!
警備担当者の方に聞くと、
「ツーリストポリスに行ってくれ!」
と言われる。
バンコクの空港の端には、ツーリストポリスの
部屋があり、私たちのように、パスポートを
無くしたもの、荷物を紛失したもの
トラブルにあった旅行者が多くいて
早朝から混雑していた。
そこで座って順番を待つように言われる。
順番が来て、英語文の調書に、
本人の住所、氏名、今回パスポートを
無くした状況を詳細に英語で書けと言われる。
英語で調書を書くことは、大変だった。
少しだけの英語なら話す程度は出来る私でも
英語で文章を詳しく書くことは自信がなかった。
バンコクの英語の綴りは、BANGKOG??
G or K??
パスポートの英語の綴りは、
SはSSと2つ続いたっけ?
寝不足の中、私の頭まで混乱してくる。
早朝の空港ツーリストポリスは
訳あり外人で混雑していた。
私たちも訳あり外人の一人だった。
タイ人ポリスの対応は、決して丁寧では無かったが、
こんなに早朝からバタバタしている状況と
私たちの状況を考えても、私たちは
文句が言える立場では決してなかった。
調書を何とか書き終えて
これから取り調べのような時間に
なりそうだった。
そんな時、1本の電話が
ツーリストポリスに入ってきた。
「日本人のパスポートの落し物が届けられた!」
「えっ!日本人のパスポ-ト??」
私達2名は、空港のインフォメーション
カウンターへと急いだ。
そこには、空港警備人の方が
1冊のパスポートを手にしていた。
黒色のパスポート!
日本人の5年のパスポートに間違いない!!
ゆっくりと、中を確認する!!
見つかった!
奇跡的だ!
私は、最悪の状況を想定して
ツーリストポリスでの待ち時間に
バンコクの日本大使館の場所まで
確認していた。
再発行は可能だが、そうなると
完璧に練り上げた全てのプランが
白紙になる。
良かった!
助かった!!
いや誰かの力、多くの人の力に
私たちは助けられた。
無事にパスポートを手に車に戻った私たちを
他のスタッフは拍手で迎えてくれた。
バンコクの空港に到着して
かなりの時間が経過していて、
外は私が知らない間に
完全に明るくなっていた。
私たちは、2台の車でバンコクの
ペニンシュラホテルへと向かった。
このペニンシュラは私がバンコクで最も
愛するホテルだった。
私はこのペニンシュラで、当院のスタッフと
バンコクでの最高の3日間を過ごしたいと
思っていた。