4年に1度の日本歯科医学会総会
土曜日、郡山から東京へ戻る!
そこで同じ志を持つ歯科医師の仲間と
懇親会!!
深夜まで談笑は尽きない。
東京の歯科医師の先生に話を伺うと
六本木の先生も、品川の先生も、渋谷の先生も
口を揃えて、歯科衛生士不足を言われる。
求人を出しても、音沙汰なし!
せっかく採用が決まってもすぐに辞める!!
そんな状況の中、全国の歯科衛生士学校は大幅な定員割れをしている。
3年制への移行へのカウントダウンも始まった。
これからの歯科医院は、衛生士と共に歩む道を選択するのか?
それとも歯科衛生士とは袂を分かつのか?
私たちは、大きな選択の岐路に立たされている。
東京で一泊して、翌朝、雨の中、横浜へ移動する。
11月14日からの3日間、横浜で
日本歯科医学会総会と、それに付属するデンタルショーが開催されていたからだ。
日本歯科医学会総会は、4年に1度しか開催されない。
言わば歯科のオリンピック大会!!
それに付属するデンタルショーも日本最大級!!
デンタルショー「おたく」の私は見逃せないイベントだ。
事前登録をしていないので時間がかかるかどうか心配していたが、
朝一番に出かけたのが功を奏したのか?スムーズに手続きは終わった。
朝からのインプラントに関するシンポジウムを聞くのか?
それとも朝からデンタルショーにどっぷりと浸かるのか?
迷いながら広い会場を歩いていると、岡山の歯科医師の先生に
数名出会って話をする。
その中で、某倉敷のショッピングセンターに入っている歯科医院の
女性院長のM先生もいた。
M先生は、書籍「行列ができる歯科医院 女医編」でも大きく紹介されているほど岡山では抜群に成功されている先生だ。
そのM先生はてっきり、ご主人とご一緒に横浜に来ていると思うと
何と自分ひとりで昨日から来ていると言う。
凄い!
歯科医院の結果は99%が院長で決まる。
結果を出している歯科医院は、院長が陰ながら、必ず凄い努力をしている。
その努力を苦もなく、継続するので、自ずから結果が付いてくる。
私の今の一番の悩みは、同窓会の会議と、自分が講師で呼ばれるセミナー
の日程で、ほとんど日曜日がつぶれてしまい、自分が本当に行きたい講演会やセミナーになかなか参加できないこと!
インプットとアウトプットのバランスも大切だが
今年は私はインプットの量が少なく感じる。
4年に1度のこのデンタルショーには、日本を代表する歯科メーカーが
新作を発表する機会が多い。
方向性ももちろんあるが、日本ではこのデンタルショーを!
海外のデンタルショーも含めて定期的に見学すると、今後日本の歯科が
いや世界の歯科の流れがどんな風に流れるか予測できるのだ。
今回のメ-カーでは、GCの展示とミニセミナーに目を魅かれた。
特にある山梨の先生のマイクロスコープを使った診療には、正直、度肝を抜かれた。
私が勉強不足でその先生の名前を存じ上げていなかったのだが
恐らくこの業界では有名な先生で、あのTBSのブロードキャスターでも
取材され、海外の学会でも多く症例発表をしていると聞いた。
その症例が凄かった。
歯周病で失った骨でも、今では条件が合えば、再生療法を使うと一度失った骨でも回復させることは可能である。
ここまでは当院でも出来る。
しかし山梨のその先生は、失った骨を情報に垂直に上げて
その上に失った歯間乳頭と言う歯と歯の間の歯茎まで完全に再生すると言う。
それを顕微鏡、マイクロスコープを使って本当に繊細なオペをして
達成しているのだ。
さまざまな症例を目の当たりにして、私の歯周病の治療に関する
概念がガラガラと音をたてて消え去っていった。
ここまで再生が可能なのか?
その山梨の先生は、スガシカオのようなスマートなお顔で
おそらく私より5歳以上は若い風に見えた。
この先生から学びたい!
私は強くそう思った。
ネットで調べると、来年にその先生が行う1日セミナーが見つかった。
でもその日は東京で一日同窓会の会議に出席する日だった。
ダメジャン!!
またもや!バッティングだ。
何かを捨てないと、何かを得ることはできない!!
それは、わかっているのだが!!!