土曜日の診療を一人早く
終えて、車で岡山空港へと急ぐ！
日曜、月曜と2日間開催される
東京医科歯科大学での
小濱先生の審美歯科セミナーに参加するためだ。

東京で数日間過ごすスーツを、前日に念入りに選んで
クローゼットから外に出して吊るしていたのだが、
なぜか土曜日の夕方に、急に気が変って
いつもの私の勝負服Gucciのスーツに変える。

今日の土曜日は、渋谷でM社のA社長と会食の約束をしていたからだ。

A社長は、あの楽天出身の新進気鋭のベンチャー企業の社長。
恐らく有名なレストランに私を連れて行ってくれるはず！

田舎もんだけど、せめて恥ずかしくない格好をしよう！！

そう思った私は唯一の勝負服Gucciのスーツに着替えた。

岡山空港を飛び立った全日空便は定刻に羽田空港へと
到着した。

少しでも早く渋谷に着きたかった私は
京急線の乗り場に急いで行き、今急行が出たことをしって
急いでモノレール乗り場に戻った。

しかし東京モノレールの乗り継ぎも良くない！
この時間のモノレールでは、次の京急の方が
絶対、渋谷に早く着く計算となる。

再び急いで京急の乗り場に戻り
数分後に出発する品川行きに乗るために
小銭を小銭入れから取り出した。

すると急いでいたのか？私の手から100円玉が
床に落ちて前に転がった。

「やれやれ！」

しゃがんで100円玉を取ろうとした瞬間に大きな音がした。

「ビリッ！！」

まさか、スーツのお尻に手をやった私は
事態を飲み込むまでそう時間はかからなかった。

ズボンの尻が破れている！！

こんなマンガのような展開が、果たしてこの私の身に
降りかかっていいものか？

しかし現実は変えられない！

私の後ろの人は、さぞ笑いを堪えるのが大変だったと思う。
目の前のあたふたしていたおっさんが
いきなり小銭を床に落として、しゃがんだと思ったら
次の瞬間、、目の前でずぼんの尻を破いたのだから！

それも大きな音まで伴って！！

ドッキリ、カメラ、じゃないですよ！

鞄で尻を隠したまま、京急に乗り込む。

不幸中の幸いか、私はいつも黒い下着（パンツ）を履いている。
黒のスーツのお尻に穴があいても黒いパンツならそんなに
目立たないはずだ。

少しだけ安心して、山手線へと移動。
渋谷駅でトイレに駆け込んで事態を確認する。

驚いた！！

そんな日に限って、そんなときに限って
なぜか私は白と黒の横シマのパンツを履いているではないか？

オーマーガーッ！！

山手線で私は立ちっぱなしだった。
私の後ろに座った人はスーツのお尻から
見え隠れする白と黒の横シマのパンツを見て何を思ったのか？

真実は闇の中である！

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。